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「今そこにいるよね?」SNSに上げていない場所を言い当てたマッチングアプリの男→監視されていたと悟った瞬間の恐怖

最初は穏やかな人だった
マッチングアプリで知り合った男性と、何度かメッセージをやりとりして実際に会うことになった。
はじめて会ったとき、彼は落ち着いた話し方をする人だった。声は柔らかく、こちらの話をよく聞いてくれた。悪い印象はまったくなかった。
2回、3回と会ううちに、少しずつ違和感が生まれはじめた。メッセージの返信が少し遅くなると、すぐに文章が届くようになった。
「なんで既読しているのに返さないの?」
責めるような言葉が、穏やかそうな人から来るたびに、どこか居心地が悪かった。
それでも、誰でも返信が遅いと不安になることはある、と思って流していた。自分が敏感になりすぎているだけかもしれない、と言い聞かせていた。
でも回数が増えるにつれて、なんとなくそばにいることが窮屈になってきた。
会うたびに楽しみより先に、今日も何かあるだろうかという緊張が来るようになっていた。
「今そこにいるよね?」
ある日の昼下がり、突然メッセージが届いた。
「今そこにいるよね?」
その場所の名前が書かれていた。
わたしがそのとき実際にいた場所だった。
SNSには何も投稿していなかった。誰かに話した記憶もなかった。
なぜ彼が知っているのか、まったく思い当たることがなかった。
画面を見た瞬間、全身が冷たくなる感覚があった。あそこにいることを、どうして知っているのか。これは偶然ではない、と直感的にわかった。スマートフォンを持つ手が、少しだけ震えた。
それからは、彼のことが怖くなった。普通のメッセージにも、どこかに何かが潜んでいる気がした。「今日どこにいる?」という何気ない問いかけにも、答えることをためらうようになった。
「たまたま近くにいた」が続いた
しばらくすると「たまたま近くにいた」と言いながら、わたしがよくいるエリアに姿を見せることが増えた。
1度目は偶然かと思った。2度目も、まだそう思おうとした。でも3度目が来たとき、偶然では説明がつかなかった。
どこから情報が漏れているのかも、わからなかった。SNSのどこかに痕跡が残っていたのか、それとも別の方法で調べていたのか、今も答えはわからないままだ。わからないまま時間が経つほど、恐怖だけが大きくなっていった。
連絡先をブロックして、関係を完全に断った。それ以降、姿を見ることはなくなった。でも、あのメッセージが届いた瞬間の感覚は、しばらく消えなかった。
知らないうちに誰かに居場所を把握されていたという事実が、じわじわと後から恐怖になってきた。穏やかそうに見えた人が、どこかでずっとこちらを見ていたかもしれない。その可能性が頭から離れなかった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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