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「彼女の判断ミスです」チームメンバーに上司から送られていたメール→穏やかな上司の本当の顔を知って絶句

穏やかで頼りになると思っていた課長
以前の職場に、いつも穏やかで丁寧な課長がいた。感情を荒げることもなく、部下の相談にもきちんと耳を傾けるタイプに見えた。周囲からも「話しやすい上司」と慕われていた。私もその一人だった。
あるとき、私が担当していた案件でトラブルが起きた。
夕方にクライアントへの対応が必要になり、どう動くべきか迷って直属の課長に相談した。課長は穏やかな表情のまま「気にしておいて」と言った。
「気にしておいて」。今思えばその言葉が、あいまいすぎた。
私はその言葉を「任せておいて」と受け取り、夕方の対応を進めた。
ところが後日、その案件の経過を整理する場が設けられた。そこで初めて、私は事態の全貌を知ることになった。
周囲に広まっていた「私のミス」という話
場の空気がいつもと違った。チームの何人かが、私に視線を向けながら話している。何かが起きていると感じた。
後から同僚が教えてくれた。課長がチームの複数人にメールを送っていたというのだ。
内容を聞いて、背筋が冷えた。
「彼女の判断ミスです」
そのメールには、私が勝手に判断してトラブルを招いたかのような内容が書かれていた。
課長から「気にしておいて」と言われたことには一切触れず、あたかも私が独断で動いたように周囲に説明していたのだ。
実際は違う。相談して言葉をもらい、それを信じて動いていた。それが今、「勝手な判断」にすり替えられていた。言葉を失った。
メールを受け取っていた同僚たちは、何も知らずに「そういうことがあったのか」と受け取っていた。訂正する機会も、タイミングも、うまく見つけられなかった。
穏やかな笑顔の裏にあったもの
いちばん怖かったのは、そのメールが送られていたと知ったときの課長の態度だった。
廊下で顔を合わせると、いつも通りにこやかに「おはよう」と言ってくる。何もなかったかのように。穏やかで温かそうな表情のまま。
その笑顔が、もう以前とは同じに見えなかった。
表向きは優しく、裏では別の動きをする人間がいると分かったとき、職場全体が少し違って見えた。誰が信頼できるのか、何が本当の評価なのか、分からなくなった。
あの経験が尾を引いて、しばらく人を信じることが難しくなった。何かを相談するたびに、言葉の真意を探るようになった。穏やかな笑顔を持つ人ほど慎重に接するようになったのは、あのメールを知った日からだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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