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「ありがとうってそんな難しい?」メッセージのすれ違いに疲れかけた30代→言葉にしたら変わっていった関係に残った気持ち

「ありがとうってそんな難しい?」メッセージのすれ違いに疲れかけた30代→言葉にしたら変わっていった関係に残った気持ち
「ありがとう」が届かなかった夜
交際して一年ほど経ったころから、彼との連絡のタイミングがどんどんずれていくようになった。
私が「今日ちょっとしんどかった」と送ると、返信は数時間後。
「そうか」の三文字だけのこともあった。
(無視されているわけじゃない。忙しいだけ。分かってる。)
そう自分に言い聞かせても、余裕のない日は引きずってしまう。
「なんでこんなに気にしてるんだろう」とぐるぐる考えた。
ある土曜日、約束していた映画の開始時間を彼が間違えて、私は一人でロビーに30分立っていた。
そのとき頭の中でぐるぐるした言葉があった。
「ありがとうってそんな難しい?」
確かに謝ってくれた。
でも「ごめん」の後は「次は気をつける」だけ。
「待ってくれてありがとう」とかないの?
しっくりこないまま、私たちは映画を観た。
言葉にしてみた日
苛立ちが溜まってきた週末、私は珍しく気持ちを文章にして送ってみた。
長文になるのが怖くて、短くまとめた。
「遅れたとき、もう一言あるだけで全然違うんだよ。「待たせてごめん、ありがとう」みたいな。小さいことだけど、ちゃんと嬉しくなるから。」
しばらくして彼から返信が来た。
「そっか。ごめん、気づいてなかった。ありがとう、言ってくれて。」
それだけだった。でも、そのメッセージを読んだとき、胸の奥がほわっと温かくなった。
「ありがとう、言ってくれて」という言葉が、ずっとほしかったものに近かった。
次に会ったとき、彼は少しだけ変わっていた。「ご飯おいしかった、ありがとう」「今日会えてよかった」。以前は出てこなかった言葉が、ぽつぽつと出てくるようになった。
気づいたら自分も傷つけていた
関係が少し柔らかくなったと感じていたころ、今度は逆のことが起きた。
私が何気なく「いつも反応遅いよね」と言ったとき、彼が珍しく黙り込んだ。しばらくして「それ、結構刺さるんだよね」と静かに言った。
(あ、そうか。私もやっていた。)
責めているつもりは一切なかった。
ただの口癖のようなものだった。でも相手には刺さっていた。言葉は使った側が軽く思っていても、受け取った側の重さとは全然違う。
そのことを、改めて突きつけられた気がした。
今は以前よりずっとよく話せるようになった。小さなことを言葉にする習慣ができたし、お互いに「ちゃんと聞いてる」と伝え合えるようになった。それは確かによかった。
ただ、あの「刺さるんだよね」という彼の言葉は、まだ少し胸に残っている。関係が良くなる前に、私も誰かを静かに傷つけていたのかもしれない。
そのモヤモヤは、きれいに消えたわけじゃない。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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