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「怒っちゃかわいそうだから」新人への過保護な指導を続ける課長→積み上がる責任格差に50代ベテランが感じたモヤモヤ

「怒っちゃかわいそうだから」新人への過保護な指導を続ける課長→積み上がる責任格差に50代ベテランが感じたモヤモヤ
新人への”特別対応”が始まった日
私が勤める事務所に、春から新しいスタッフが入ってきた。20代の女性で、仕事に慣れるまでは丁寧にフォローしていこうという気持ちは私も同じだった。
ところが、直属の課長の対応は「丁寧」のレベルをとうに超えていた。新人の女性が書類の書き方を間違えても、その場で指摘することはほとんどない。
代わりに課長が後から黙って直してしまい、当の本人には何も知らせない。
ミスを繰り返していても「まだ慣れていないから仕方がない」と周囲には言うだけで、本人には何一つフィードバックが届かない。
私は首をかしげながら、日々の業務をこなしていた。
「怒っちゃかわいそうだから」という一言
決定的だったのは、ある朝の出来事だ。
取引先との調整を任せようとした仕事を、課長が直前になって私に回してきた。
「あの仕事、こちらで引き取ってもらえますか。新人さんにはまだ難しいかと思って」
理由を尋ねると、課長はあっさりとこう続けた。
「怒っちゃかわいそうだから」
一瞬、言葉を失った。
怒る、ではなく「怒っちゃかわいそう」。
まるで怒ること自体が悪いことのような言い方だった。
指導とは何か、という疑問が頭の中でぐるぐると回り始めた。
その後も同じ構図は続いた。
クレーム対応、数字の確認、報告書の作成、少しでも負荷がかかりそうな仕事は全て私たちベテランに流れてきた。
新人の女性はひたすら軽い作業をこなすだけで、職場の中核には触れないまま日々が過ぎていく。
これは本当に”優しさ”なのか
私はこの状況に「ホワハラ」という言葉を思い出した。
過剰な配慮によって成長の機会を奪う、いわゆるホワイトハラスメントだ。課長はその言葉を知っているのだろうか。
新人の女性本人が困っていないのなら問題ないのかもしれない。
でも、ミスをしても叱られず、難しい仕事も渡されず、何でも肯定してもらえる環境で、本当に仕事の力はつくのだろうか。
そして何より、そのしわ寄せはベテランの私たちに来ている。「優しい職場」を作るために、誰かが余計な負担を引き受けている現実がある。
何度か直接課長に話したが、「新人が定着してくれれば職場全体が助かるから」とかわされてしまった。
その言葉も間違いではないかもしれない。でも、どこかが釈然としないまま、私の中のモヤモヤだけが静かに積み上がっていく。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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