Share
「先輩おはよ!」毎朝爽やかに挨拶してきた大学院の後輩→3年後に同期の女子学生から聞いた裏の顔に背筋が凍った

廊下で響く明るい挨拶
大学院の博士課程に在籍していた頃、研究室の後輩は十数人いて、それなりに面倒を見ていました。
その中でも一人、研究室の男子後輩は人懐っこく、廊下でもラウンジでも顔を合わせるたびに声を弾ませてきました。
「先輩おはよ!」
朝のすれ違い、夕方の研究室、土曜のキャンパス。
場所も時間も関係なく、いつ会っても変わらない明るさでした。
研究も飲み込みが早く、ラウンジで論文を読んでいると気を利かせて私の分のコーヒーをそっと置いていく。
先輩たちの間でも「あの子は爽やかだよね」と評判で、誰からも好かれる好青年でした。
彼は修士課程を修了すると、希望していた企業へ就職していきました。
送別会の夜も、最後まで笑顔で頭を下げていた姿が記憶に残っています。
その後しばらくして、彼と同期だった女子学生が博士課程に進学しました。
控えめで真面目な、フランス人形のように整った雰囲気の後輩です。研究の成果も群を抜いていて、教授たちの期待も大きい人でした。
ラウンジに住み着いた同期女子の告白
ある時期から、その彼女がラウンジで長く過ごすようになりました。
夜遅くまで明かりが点いていることもあり、論文で詰まっているのかと声をかけたのです。
すると彼女は少しためらってから、静かに口を開きました。
「先輩、実は3年も前から、あの人にずっと付きまとわれていて」
「あの人」とは、爽やかな挨拶で皆に好かれていた、あの後輩男子のことでした。
在学中に好意を打ち明けられ、彼女は丁寧に断ったそうです。
けれど卒業後も連絡は止まず、SNSのアカウントを変えるたびに別の名前で接触してくる。
研究で外出する場所をどこかで把握しているのか、待ち伏せされたこともあると言いました。
「知らない番号から無言の電話も、何度も」
声は震えていませんでした。
震える時期はとっくに過ぎていて、ただ疲れ切っているのが伝わってきます。
彼女はすでに大学の教官にも相談し、話し合いの場を持っていました。
それでも止まないから、夜は自宅に戻れず、明るく人の出入りがあるラウンジを選んでいたのです。
「先輩おはよ」と笑っていた、あの軽やかな声が脳裏で繰り返されました。
研究室で気を利かせてコーヒーを差し入れてくれた、あの何気ない優しさも。誰からも好かれる笑顔の裏に、3年も止まらない執着が一人の女性に向けて静かに走り続けていた。
爽やかさと執着が、同じ人物の中で何の矛盾もなく同居していた事実そのものが恐ろしく、背筋に冷たいものが伝って、しばらく言葉が出ませんでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
登場人物から探す
テーマ・シチュエーションから探す
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

