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「別に好きで結婚したわけじゃないし」妻に夫が放った信じられない言葉。夫が言った時の状況に背筋が凍った

「別に好きで結婚したわけじゃないし」妻に夫が放った信じられない言葉。夫が言った時の状況に背筋が凍った
同棲時代はふたりでよく食べていた
20代の私と夫は、同棲時代からよく食べる夫婦でした。
仕事終わりに二人で外食をして、休みの日はカフェのスイーツをはしごして、ふっくらした体型もお互いさまだと笑い合っていた頃があります。
「お互い無理なくいこう」が、口癖のような関係でした。
結婚し、妊娠と出産を経て、私は育休に入りました。
赤ちゃんを抱いて寝かしつけ、合間にミルクを作り、洗濯物を畳む。
意識して食事制限をしたわけでも、ジムに通ったわけでもありません。
家事と育児に動き続ける毎日のなかで、産前より自然と10kg以上、体重が落ちていきました。
同じ時期、夫はジムに通い始めました。
格闘技の体験にも足を運び、家でもプロテインの話をするようになります。引き締まっていく自分の身体を、夫はずいぶん誇らしげにしていました。
それ自体は、応援したい気持ちでした。
ただ、口喧嘩のたびに、関係のない一言が混ざるようになっていったのです。
「俺はこんなに変わったのに、お前は全然変わってないよね」
言いたいことを、関係ない場面で吐き出す。
最初は「またこれか」と聞き流せましたが、回数を重ねるごとに、声の温度が冷たくなっていきました。
子どもの前で告げられた一年以内の宣告
ある夜、些細なすれ違いから口喧嘩になりました。
リビングのソファのすぐそばで、息子が玩具を握ったまま、私たちの様子をじっと見ています。
「そういえば、いつ痩せるの?俺ずっとお願いしてるよね?」
夫が、また話の流れを変えました。私は冷静に答えます。
「10kg以上落としてるんだけど」
夫の返事は、一瞬の間もありませんでした。
「変わってないから分かんなかったわ」
息子の方を一度も見ないままの声でした。私が言葉を探しているうちに、夫は続けます。
「別に好きで結婚したわけじゃないし、1年以内に痩せてね」
背筋を、ぞわりと冷たいものが上っていきました。
育休のあいだ、ぐずる息子を抱いて夜中に立ち上がっていたのも、台所で立ったまま冷えたごはんをかき込んでいたのも、全部この人は見ていたはずです。
10kg以上の数字が、なかったことにされていく感覚がありました。
(この人、子どもの前で、それを言うんだ)
息子は意味こそ分かっていなくても、母親に向かう声の温度は、確かに耳に届いています。
怖かったのは、暴言そのものよりも、息子の前で平気で口にできる神経の方でした。
喧嘩の興奮で口を滑らせたのではなく、用意してきた台詞を読み上げるような、平らな声色だったのです。
私は息子を抱きあげて、寝室へ向かいました。
背中に貼り付いた冷たさは、しばらく抜けてくれませんでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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