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「男の子は厳しくするべきだ」息子の育児にことあるごとに口を出し続ける義母→夫が伝えた一言で家庭の空気が変わった瞬間

「男の子は厳しくするべきだ」息子の育児にことあるごとに口を出し続ける義母→夫が伝えた一言で家庭の空気が変わった瞬間
小さな口出しが日常を覆い始めた頃
結婚して10年目、息子が小学校低学年になった頃の話だ。義母はもともと面倒見のいい人で、孫のことをかわいがってくれる。それ自体はありがたかった。
けれど、いつの頃からか、育児について意見を挟まれることが増えた。週末に義実家へ行くたび、習い事の話、宿題の進め方、果ては箸の持ち方にまで義母の指導が飛んでくる。
「男の子は厳しくするべきだ」
息子がリビングで宿題を広げているのを見て、義母が言った。普段の口調そのままに、当たり前のことを言うように。
「うちの頃はね、ちゃぶ台の前で正座して、できるまで離さなかったのよ」
息子は鉛筆を握ったまま、ちらりと私を見上げる。私は曖昧に微笑むしかなかった。
家に帰ってから、夫に「今日もちょっとしんどかった」と伝えてみる。夫は新聞から目を上げず、「悪気はないんだろ?」と一言。それきり、義実家を優先する週末の予定が、また当然のように組まれていく。
(分かってる、悪気はない。それは分かってる)
分かっているからこそ、言葉にしづらかった。気を悪くさせたくないと考えるうちに、私は義母の言葉を家でも試すようになっていた。息子は徐々に落ち着きを失い、宿題のたびに小さな衝突が増えていく。
夫に伝えた静かな本音と、変わった義実家
ある夜、息子が眠ったあと、私はリビングで夫の隣に座った。感情的になりたくなかったから、メモに気持ちを書き出してから話そうと決めていた。
義母から言われた言葉、それを試してみた結果、息子の様子、自分が抱えてきた息苦しさ。順番に、淡々と話した。
「悪気がないのは私もわかってる。でも、息子に合う方法を、私とあなたで一緒に考えたいの」
夫はしばらく黙って、コーヒーカップを両手で包んでいた。それから、ゆっくりと顔を上げて言った。
「ごめん、聞き流してた」
翌週末、夫は一人で義実家へ行った。「自分の口から話したいから」と。帰ってきた夫は少し疲れた顔をしていたけれど、声は穏やかだった。義母には、子育ての方針はうちで決めたいこと、息子に合うやり方を試したいこと、その上で見守ってほしいことを丁寧に伝えてきたという。
その後、義母から育児への口出しはぴたりと減った。週末に会えば変わらず孫をかわいがってくれて、息子も「ばあばのおうち、楽しい」と笑うようになった。
家でも、息子は少しずつ落ち着きを取り戻していった。宿題の前にひと笑い挟む余裕が戻り、私自身も息がしやすくなった。
我慢して飲み込み続けるのではなく、伝えるべき相手にきちんと言葉にすること。それだけで、こんなにも家の空気は変わるのだと知った。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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