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有休申請すると「誰とどこ行くの?」と干渉してくるお局。開き直って行き先を宣言したら平和が訪れた話

息苦しい有休申請と、プライバシー皆無の職場環境
働く人間にとって、有給休暇は疲れた心と体を癒やすための貴重な権利です。
しかし私の部署では、有休の申請用紙を持っていくたびに胃がキリキリと痛みます。
その元凶は、職場のヌシとして君臨しているお局様です。
「あら、またお休みを取るの?今度は何をする予定?誰かと旅行でも行くの?」
私が申請書を提出するたびに、探偵のように事細かに理由を問い詰めてくるのです。
「ちょっと実家の方へ」「個人的な用事がありまして」と角が立たないように濁しても、「個人的な用事って具体的に何?」と執拗に食い下がられます。
毎回この質問攻めをどうやって躱すべきか、ほとほと愛想が尽きていました。
隠すのをやめてフルスロットルで回答した結果
そんな憂鬱な日々を過ごしていたある日、絶対に全休しなければならない「勝負の月」が到来しました。
意を決して申請書を提出すると、案の定、お局様の目が獲物を見つけたように光りました。
「今回はずいぶんと連休を取るみたいね。一体どこへ行くつもり?」
いつものように口角を上げて探りを入れてくるその表情を見た瞬間、私の中で張り詰めていた糸がプツンと切れました。
変に隠そうとするから突っ込まれるんだ。いっそのこと、包み隠さず言ってやろう!
私はデスクからガバッと身を乗り出し、お局様の顔を真っ直ぐに見つめました。
そして、自分でも引くくらいの特大の笑顔を作って、高らかに宣言したのです。
「推しの全国ツアーが始まるので、全公演を制覇してきます!!!」
その瞬間、フロアの空気が凍りついたのがわかりました。
異常なまでの熱量と狂気を帯びた私の笑顔に、お局様は完全にフリーズしています。
「……え?あ、そうなんだ……気をつけて行ってらっしゃい……」
短い沈黙の後、お局様は顔を引きつらせながら、そそくさと自分のデスクへ逃げていきました。
どうやら、私が想像以上のガチ勢だったことに、心の底からドン引きしてしまったようです。
結果的にこの特攻作戦は大成功を収めました。
この事件以降、私が有休を申請しても、お局様が理由を根掘り葉掘り聞いてくることは二度とありません。
今では余計な詮索に怯えることなく、快適な有休と推し活ライフを謳歌しています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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