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「つまらないものですがお納めください」貢ぎ物でセンターを狙うボスママの誤算。ダンス発表会で起きた大番狂わせ

貢ぎ物で優位に立つボスママと、ひたむきに踊る娘
娘が通っているダンス教室には、取り巻きを従えて我が物顔で振る舞う、典型的なボスママが存在します。
彼女は私のような平凡な母親には目もくれない一方で、教室の先生には露骨なまでのアピールを欠かしません。
「先生、いつもお世話になっております。これ、つまらないものですがお納めくださいな」
「あら、いつも丁寧なお心遣いを恐縮ですわ」
有名ブランドの包みを差し出すボスママの口元には、優越感が浮かんでいました。
周囲へ流し目を送るその態度は、「あなたたちとは住む世界が違うのよ」と暗に告げているかのようです。
(あんな高価な贈り物をして、次の発表会でも自分の娘をセンターにする気満々なのね)
その浅ましいやり取りを眺めながら、私は内心うんざりしていました。
しかし私の娘は、大人のドロドロとした思惑など全く気に留める様子もなく、自宅でもひたすらステップの練習に打ち込んでいました。
「お母さん、ここ見て!次の発表会では一番かっこよく踊るんだから!」
額に汗を浮かべながら夢中で踊る娘を見つめながら、私はただ、この子の真っ直ぐな努力が実を結んでほしいと祈るばかりでした。
発表されたポジションの行方と、努力がもたらした痛快な結末
そして待ちに待った、発表会の配役が明かされる日がやってきました。
教室の掲示板に張り出された名簿の前に、保護者たちが足早に集まります。
もちろん、ボスママは当然の権利のように最前列のど真ん中へ割り込みました。
「さあて、うちの娘は当然真ん中よね……ちょっと、嘘でしょ!?」
突然、彼女の裏返ったような叫び声が教室中に響き渡りました。
名簿に記されていたボスママの娘の配置は、なんと最後列の端っこだったのです。
そして、誰もが目指していた華やかなセンターの枠に名前があったのは、なんと私の娘でした。
「あんなに毎回お渡ししていたのに、どうして端っこなのよ……!」
現実を受け入れられず、その場に呆然と立ち尽くすボスママ。
そんな彼女をよそに、先生は子供たちに向けて静かに、しかしはっきりとした口調で告げました。
「日々の地道な練習の成果を、しっかりと評価させていただきましたよ。」
親の権力や露骨な媚びなど、先生の評価基準には微塵も影響を与えていなかったのです。
「やったあ!お母さん、私真ん中になったよ!」
輝くような笑顔で飛びついてきた娘の体を、私はギュッと抱きしめ返しました。
大人の汚い見栄ではなく、ひたむきな努力こそが正当に報われた瞬間です。
真っ青な顔で立ち尽くすボスママの姿を視界の端に捉えながら、私は心の底からスカッとした気分を味わっていました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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