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「おい、麦茶空だぞ!」名もなき家事を一切やらない夫。我慢の限界でストライキを決行したら、トイレで泣きを見た話

「おい、麦茶空だぞ!」
冷蔵庫を開けたまま、夫が文句を言ってきました。その手には見事に空っぽの麦茶ポットが握られています。
またこのパターンか、と私は呆れ果てました。
トイレットペーパーの交換、麦茶作り、床に放置された靴下の片付け。
うちの夫は、こうした「名もなき家事」には絶対に手を出そうとしません。
自分が最後の一杯を飲み干しても、ペーパーの最後を使っても、そのまま知らん顔。
見過ごせずに私が処理しているのを、彼はまるで魔法で勝手に片付いているとでも思っているかのようです。
「ないなら、自分で作ればいいじゃない」
私の堪忍袋の緒は、とうとう切れました。
そうだ、何もやらないで放っておこう。
私が先回りして片付けてしまうから、夫はいつまで経っても自分の無責任さに気づかないのです。
今日から数日、私はすべての「名もなき家事」をボイコットすることに決めました。
我慢の限界!放置作戦による「名もなき家事」の末路
ボイコット開始から二日目。
冷蔵庫の麦茶ポットは、予想通り一滴の水分もないまま冷やされていました。
夫は「なんだよ、麦茶作ってないのかよ」と文句を垂れつつ、渋々水道の水を飲んでいました。
私は知らん顔を決め込み、絶対に手伝いません。
そして三日目の夜、ついにクライマックスがやってきました。
「えっ!まじかよ!」
トイレの中から、夫の情けない叫び声が聞こえてきたのです。
私は思わず、計画通りだとほくそ笑んでしまいました。
紙のないトイレ。ようやく事態を悟った夫の結末
そっとトイレのドアを開けると、そこには便座に座ったまま石のように固まっている夫がいました。
彼の視線の先にあるのは、見事に茶色い芯だけが残ったトイレットペーパーホルダー。
もちろん、すぐ手の届くところにあった予備のロールも、私が事前にすべて回収済みです。
「悪い……紙、取ってくれないか……」
情けない声でSOSを出してくる夫。
「小人さんが勝手に補充してくれると思ってた?」
私は腕を組み、彼を見下ろしながら冷ややかに言い放ちました。
「私が陰でどれだけ動いてたか、身をもって理解した?」
その言葉を聞いて、夫はハッとした表情になり、自分がどれほど私に甘えきっていたかをようやく悟ったようです。
「……俺が悪かった。」
すっかり肩を落とし、猛烈に反省する夫。
この事件を境に、我が家のトイレには常に新しいペーパーがセットされ、冷蔵庫にはなみなみと注がれた麦茶が用意されるようになりました。
しかも、すべて夫自身の手によって、です。
少し強引な手法でしたが、名もなき家事の苦労を分からせるには、劇的に効く特効薬だったようです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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