Share
「昨日おっしゃっていた内容と違うようなのですが…」気分屋の上司を完全論破した、私のシンプルな防御策

「昨日おっしゃっていた内容と違うようなのですが……」
出かかった反論をぐっと堪え、私は静かに息を吐き出しました。
業務そのものには自信があるものの、現在の上司の振る舞いだけは到底許容できるものではありません。朝言っていたことが夕方には覆るなど日常茶飯事。その場しのぎの指示に振り回され、現場は常に疲弊していました。
さらにタチが悪いのは、トラブルが発生すると「お前が勝手な判断をしたからだ」と平然と責任転嫁してくる点です。このままでは自分が潰されてしまうと危機感を覚えた私は、ある「防衛手段」を実行することに決めました。それは、どんな些細な口頭のやり取りであっても、直後にチャットツールを用いて「先ほどの件、◯◯の認識で進めますがよろしいでしょうか?」と念押しのメッセージを送り、証拠を蓄積していくことでした。
「全部お前の責任だ!」部長の面前で響き渡った理不尽な罵声
そしてある日、恐れていたトラブルがついに発生しました。プロジェクトの進行を左右する、致命的な手違いが発覚したのです。血相を変えて私のデスクに駆け寄ってきた上司は、たまたま同席していた部長の前で、あろうことか私を激しく責め立てました。
「一体どういうつもりだ!お前が独断で動くから、こんな大損害が出たんだろうが!私の言う通りにしないからこんなことになるんだ!」
フロア中の冷たい視線が集まるのを感じました。しかし、私の心は驚くほど冷静でした。無言のまま手元のノートパソコンを見せました。
「おっしゃる通り、誰に責任があるのかはハッキリさせるべきですね。部長、こちらのやり取りをご覧いただけますか」
可視化された真実。言い逃れを封じられた上司の末路
見せたのは上司が「このやり方で進めろ」と強要しているチャットのログでした。私がリスクを指摘した際にも、「いいから黙ってやれ」と強引に押し切っている様子が克明に記録されています。画面がスクロールされるたび、上司の顔からみるみる血の気が引いていくのが分かりました。
「……おい、これは一体どういう釈明をするつもりだ?」
部長の底冷えするような声が会議室に響きました。誰の目にも明らかな「動かぬ証拠」を突きつけられ、上司は言葉を失い立ち尽くすしかありません。「言った・言わない」の不毛な水掛け論は、日々の地道な記録によって完全に打ち砕かれたのです。
結果として、今回のプロジェクトにおける全責任は上司にあると正式に下されました。
その後、彼は第一線から外れることになり、私は今、理不尽な指示変更に怯えることのない穏やかな職場で業務に邁進しています。感情に任せて反発するよりも、冷静に記録を残すこと。それが、理不尽から身を守る最大の盾になるのだと学んだ経験でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
登場人物から探す
テーマ・シチュエーションから探す
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >
恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >
浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

