Share
「誰も俺のこと分かってくれない」深夜に送られてきた、彼からのメッセージ。だが、私が返した一文を見るとメッセージが来なくなったワケ
INDEX

「誰も俺のこと分かってくれない」深夜に送られてきた、彼からのメッセージ。だが、私が返した一文を見るとメッセージが来なくなったワケ
深夜に繰り返される、彼の愚痴
深夜、枕元でスマホが激しく震えます。画面を覗くと、案の定、彼からの通知でした。
またいつもの「独りよがりな夜」が始まったのだと、私は深いため息をつきました。
彼は元々、繊細で少し寂しがり屋なところがあります。付き合い始めた頃は、そんな彼を支えたいと思っていました。
しかし、最近の彼は事あるごとに悲劇の主人公になりたがります。
「最近、職場の人が冷たい気がする」
「そんなことないよ。みんな忙しいだけだよ」
「君は強いからいいよね。俺の孤独なんて、どうせ他人事なんだ」
こうしたやり取りが始まると、一時間は解放されません。私の励ましを彼はすべて否定し、深い闇へと潜っていきます。
優しさが裏目に出て、私自身の心が削られていく不毛な時間に、私は心底疲れ果てていました。
そして、決定的な一通が届きます。
「誰も俺のこと分かってくれない」
これまでの私なら、「私は分かっているよ」と必死に彼を繋ぎ止めていたでしょう。でも、その時の私は不思議なほど冷静でした。
明日は朝から大事な会議があるというのに、私の貴重な睡眠時間を削ってまで、彼の終わりのない承認欲求を満たす義務はないのだと、唐突に気づいたのです。
私は画面に指を走らせ、ただ一言、こう返しました。
「そうだね。おやすみ」
送信ボタンを押した直後、画面をスワイプしてスマホの電源を落としました。スマホを放り投げ、布団へ潜り込みます。
自分勝手だという罪悪感は一瞬で消え、驚くほど深い眠りに落ちることができました。
彼からの解放
翌朝、太陽の光で爽やかに目覚めて電源を入れると、彼からの通知はありませんでした。追撃の罵倒も、反省の謝罪もありません。
彼は、自分の思い通りに動かない「分かってくれない私」には、もはや興味を失ったのでしょう。
全力で同情してくれる観客がいなくなったことで、彼の深夜の独演会は幕を閉じたのです。
冷たいと思われるかもしれませんが、自分の平穏を守るためには、時には一刀両断する勇気が必要なのだと学びました。
今、私の朝はかつてないほど輝いています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
ほかの小説も読む
登場人物から探す
テーマ・シチュエーションから探す
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >
恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

