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「ほんとに遅刻する!おねがい、急いで!」忙しすぎる育児。余裕ゼロの私をリセットしてくれる、子供達の姿とは

「ほんとに遅刻する!おねがい、急いで!」忙しすぎる育児。余裕ゼロの私をリセットしてくれる、子供達の姿とは
嵐が吹き荒れる、朝のリビング
「お願い、パジャマ脱いで!朝ごはん冷めちゃうよ!」
「絶対に着ない!今日は青い服の気分なの!」
時計の針は無情にもチクタクと進むのに、我が家の朝はいつもこんな調子で一向に前に進まない。
分刻みのスケジュールで動きたい親の心子知らず、子どもは朝の最も忙しい時間帯に限ってイレギュラーな行動をとるものだ。
「ママー!靴下の片っぽがどっかいった!」
「ええっ、さっき目の前に置いたよね!?どうして出発5分前に言うのかな……」
おもちゃ箱の裏からソファの下まで、行方不明の靴下を必死で探す緊急ミッションが発動。
やっとの思いで探し出して履かせた直後、今度はキッチンにぽつんと取り残された水筒を発見する。
リビングは、さながら台風の目が通過しているかのような大混乱状態だ。
「ほんとに遅刻する!おねがい、急いで!」
「ちょっと待ってよー!靴のかかとがうまく入らない!」
バタバタと騒々しく玄関を飛び出す直前、ふと廊下の鏡に映る自分の姿が目に入り、思わず言葉を失う。
寝癖を無理やり押さえつけただけの髪型。メイクアップなんて夢のまた夢で、慌てて塗りたくった日焼け止めだけのすっぴん顔。
鏡の中のくたびれた自分に向かって、ふうっと深いため息をつく。
「……私って、一体いつになったら人間らしい身支度ができるんだろう」
駅へと急ぐ足取りは鉛のように重く、時間にも心にもまったくゆとりがない。
「今日は怒らないって決めてたのに」
「またガミガミ言っちゃったな」
そんなチクチクとした自己嫌悪を抱えたまま満員電車に揺られるのが、すっかり私の日常になってしまった。
すべての疲れをリセットするのは
怒涛の一日をなんとか乗り切り、ようやく家の中に静寂が訪れる夜。
夕食の片付けを終え、散乱したおもちゃを定位置に戻し、電池切れ寸前の体でそっと寝室のドアを開ける。
「……スースー……」
そこには、見事に掛け布団を蹴飛ばし、ベッドのど真ん中で大の字になって眠る子どもの姿があった。
朝の「あれもイヤ、これもイヤ」と暴れ回っていた小怪獣はどこへやら。薄暗い常夜灯に照らされたその寝顔は、まるで絵本に出てくる天使のように無防備で愛らしい。
「こんなに丸出しじゃ、お腹冷やしちゃうよ」
はみ出した手足を布団に収め直しながら、柔らかくふくらんだほっぺたを指先でそっと撫でる。
その柔らかな温もりと規則正しい寝息を感じていると、朝のイライラや一日引きずっていた疲労感が、まるで魔法をかけられたかのようにスッと溶けていくから本当に不思議だ。
「朝はあんなに怒鳴ってごめん。明日はニコニコで起こすからね」
すやすやと眠る顔に向かって、誰にも聞こえない小さな声で懺悔する。
毎日毎日同じことの繰り返しで、寝顔を見ては反省する日々。自分のための時間は全くないし、おしゃれを楽しむ余裕なんてずっとお預け状態だ。
それでも、この愛おしい寝顔さえ見ることができれば、不思議と力が湧いてくる。
「仕方ない、明日も母ちゃん頑張りますか!」
どれだけ自己嫌悪に陥る朝を過ごしても、結局はこの「夜の特効薬」にすべてを救われている私。
明日もまた、「早くしなさい!」と声を張り上げる朝が来ることは目に見えているけれど。
それでもめげずに毎日の戦いに立ち向かえるのは、この小さな天使の寝顔が待っているからなのだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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