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「自分がやる」と言った課長の仕事をなぜ私が怒られるのか→理不尽な叱責に残った葛藤

「自分がやる」と言った課長の仕事をなぜ私が怒られるのか→理不尽な叱責に残った葛藤
課長が「自分がやる」と言った日
チームで進めていたある業務について、担当の割り振りを話し合う場があった。
複数の案件を抱えていた時期で、誰がどれを受け持つか整理が必要だった。
そのとき、直属の課長が口を開いた。
「自分がやる」
はっきりとした口調だった。
課長が自分から申し出たのだから、あとは任せるだけだと思った。
課長は普段から忙しそうにしていたので、少し意外だった。
でも本人が言うなら任せるのが筋だと思い、その業務は課長に引き継ぐことになった。
打ち合わせの場でも特に異論は出ず、その日はそれで終わった。
その後、私はほかの案件に集中していた。
課長がどこまで進めているかは確認していなかったが、自分が担当するとはっきり言っていたから、当然こなしてくれているものだと信じていた。
途中で一度声をかけようかとも考えたが、相手は上司なのでかえって失礼かと思い直した。
ところが、締め切り近くになって問題が起きた。
なぜ私が怒られるのか
上の管理職から、その業務が一切進んでいないという指摘が入った。
誰がやるはずだったのか確認が始まり、話が私のところに来た。
「なんでやっていないんだ」
直属の課長が、私に向かって言った。
一瞬、何を言われているのか理解できなかった。
その業務は課長が「自分がやる」と言ったはずだ。
なぜ私が叱責されているのか、頭の中が真っ白になった。
課長は忘れっぽいところがある。
それはチーム全員が知っていることだった。
でも、自分で引き受けた業務をこなしていないまま、部下の私を責める展開は予想していなかった。
経緯を説明すれば分かってもらえると思ったが、その場では言い出せなかった。
反論したら話がこじれると思ったし、上の管理職も同席している場で声を上げるのは難しかった。
ただ頭を下げて、その場を収めるしかなかった。
後から課長に確認しようかとも思ったが、結局そのままにしてしまった。
叱責されたことへの怒りというより、理由も聞かれずに責任を押しつけられた感覚が、じわじわと胸の中に広がっていった。
課長は普段から物忘れが多いことをみんなが知っている。だからこそ、自分が申し出た仕事くらいは覚えていてほしかった。
自分がやると言ったのは課長だ。それだけは確かだった。でも、その事実を主張できなかった自分も含めて、もやもやとした気持ちは今もまだ消えていない。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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