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「これ、どうするの?」分からないフリをしながら毎回家事を聞いてくる義姉→教えた途端に義姉の本音が見えた

「これ、どうするの?」分からないフリをしながら毎回家事を聞いてくる義姉→教えた途端に義姉の本音が見えた

「これ、どうするの?」義姉の口癖と分からないフリ

義姉は、要領のいい人です。

仕事もできる、と義実家の中ではちょっとした評判の人。

たまに集まる法事や正月の食事会では、てきぱきと挨拶を回しているのが、私の目にも入ります。

けれど、台所に立つときだけは、別人のような顔になるのです。

「これ、どうするの?」

魚の下処理をしながら、義姉が首をかしげます。

手にしているのは、冷蔵庫から出した小ぶりの鯵。

「えっと、ぜいごから先に取って、それから内臓を出すんですよ」

私がてきぱきと説明すると、義姉は「なるほど」と相づちを打ちます。

けれど、その手は鯵に伸びることなく、台所のシンクの縁にひらりと置かれていました。

「ねえ、これどうするの?」

続けて、ボウルに入った里芋を指差します。

米のとぎ汁で下茹でする、ポピュラーな手順です。

「あー、こうするんですよ」

私が苦笑いで実演を始めた、その瞬間でした。

教えた途端に変わる、義姉の本性

「そのままやってくれない?私にはムリ」

義姉は、にこやかな笑顔のまま、ふっと一歩、台所の外側に下がります。

そして、エプロンを器用に外し、リビングの方へ歩いていきました。

「お姉ちゃん、ちょっと聞いてー」

義母を呼ぶ声と、笑い声。

気づけば、台所には私一人。

シンクには手付かずの鯵と里芋、そして義姉が脱いだエプロンが、置きっぱなしです。

(さっきの「どうするの?」って、つまり、こういうこと…)

カチン、というほどでもない。

でも、胸の奥に小さな砂粒のような違和感が、また一つ積もっていく感じ。

仕事もできる人なのです。

本気で家事の手順が分からないわけがありません。

「分からないフリ」をして、教えてもらってから「私にはムリ」と笑顔で押し付けて、自分にプラスにならない家事は全部こちらに回してくる。

気づいてしまえば、毎回見事に同じパターンで、ある意味感心するほどです。

夫に話しても「姉貴、昔からそういうところあるからさ」と苦笑いするだけ。

義姉と顔を合わせるたびに、私の胸の奥には、また同じ砂粒が、ぽつんと落ちる。

解決しないモヤモヤを、今日も静かに飲み込んでいる、そんな義実家の食卓でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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