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「全部うちの子にちょうだいよ!」お下がりを狙う厚かましいママ友。架空の親戚を盾にして撃退した話

子どもの成長は早いもので、ついこの間買ったばかりの服が、あっという間にサイズアウトしてしまいます。
捨てるには忍びないけれど、フリマアプリに出品するのも手間。そんな親心を嗅ぎつける天才が、私の身近に潜んでいました。
「ねえねえ、お子さんの服、また小さくなったんじゃない?」
満面の笑みで近づいてきたのは、同じクラスのママ友。日頃から他人の持ち物やお下がりを常にロックオンしている、いわゆる「クレクレママ」です。
エスカレートする図々しい要求
「サイズアウトした服、捨てるのもったいないでしょ?全部うちの子にちょうだいよ!」
悪びれる様子など微塵もなく、当然の権利とばかりに手のひらを差し出してくるママ友。そのあまりの厚かましさに、私は思わず絶句しそうになりました。
お下がりを譲ること自体は、決して嫌ではありません。しかし、彼女のように「もらえるものは根こそぎもらう」というがめつい態度を見せられると、どうしても譲りたくないというのが本音です。
「ごめんね。お下がりの服は、親戚の子に回す約束になっちゃってるんだ」
私はあらかじめ用意しておいた「親戚の盾」を構え、にっこりと笑ってキッパリお断り。波風を立てず、かつ絶対につけ込む隙を与えない最強の防御壁です。
これで諦めてくれるだろう。そう安堵したのも束の間でした。
「えー、全部!? じゃあ服は我慢するから、靴だけでもちょうだいよ!」
なんと、彼女はさらに食い下がってきたのです。服がダメなら靴。その執念たるや、もはや感心を通り越して呆れるしかありません。
鉄壁のディフェンスで守り抜いた平穏
一瞬の沈黙。しかし、ここで少しでも譲歩すれば、彼女は怒涛の勢いで他のものまで要求してくるに違いありません。帽子、カバン、おもちゃ。ターゲットが移るだけです。
私は表情を一切崩さず、さらに強固な壁を築き上げました。
「ごめん! 実は靴も全部、その親戚の子に回すことになってるの! 頭から足の先まで、ぜーんぶお下がりで予約済みなんだ」
架空の親戚の子どもを全身フルコーディネートする勢いで、私は明るく言い放ちました。
「……そ、そうなんだ。じゃあ仕方ないね」
さすがのママ友も、これ以上の追撃は不可能と悟ったのでしょう。引きつった笑顔を浮かべると、そそくさと別のママグループの輪へと消えていきました。
嵐が去った後のような静寂。彼女の背中を見送りながら、私は心の中で小さくガッツポーズ。
図々しい要求には、決して折れない強い意志が必要。鉄壁のディフェンスで我が家の平和を守り抜いた、清々しい達成感に包まれる出来事でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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