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「私には向いてない」逃げるように去る退職日。一番厳しかった先輩からの思いがけないプレゼントに泣いた

失敗と謝罪を繰り返す、胃の痛くなる毎日
「そこ、前にも注意したよね?どうして同じミスをするの」
フロアに響き渡る先輩の厳しい叱責。私の新人時代は、まさにミスの連続と頭を下げる日々でした。
業務がわからないまま焦ってしまい、空回りしてさらにミスを重ねる悪循環。毎日必ずと言っていいほど、部署で一番怖い先輩からお叱りを受けていました。
朝が来るたびに胃が重くなり、帰りの電車でこっそりと涙を流したことは一度や二度ではありません。
「私って、本当にこの仕事の才能がないんだな……」
すっかり心が折れてしまった私は、逃亡するように退職を申し出ました。
途中で投げ出す罪悪感と、やっと重圧から解放されるという安心感。そんな入り交じった思いを抱えながら、とうとう最終日を迎えたのです。
恐れ慄いていた先輩からの意外すぎる贈り物
退勤時間が迫り、デスク周りの私物を片付けていた時のことです。
「ちょっと時間いい?」
背後から声をかけてきたのは、私が最も恐れていたあの先輩でした。
(最後の最後で、また何かお説教されるのかな……)
身をすくませながら振り返った私の目に飛び込んできたのは、想像だにしない光景でした。
なんと先輩は、可愛らしいピンクのブーケを腕に抱えていたのです。
「本当にここまでよくへこたれずに頑張ったね。いなくなると寂しくなるよ」
渡されたブーケには、綺麗な字で書かれたメッセージカードが添えられていました。
いつも険しい顔しか見たことがなかった先輩が、初めて見せてくれた温かい笑顔。
その瞬間、私の中で限界まで張り詰めていた緊張の糸がプツンと音を立てて切れました。
「先輩……っ、本当にありがとうございます……!」
あんなに怒られてばかりだったのに、そんな温かい目で見守ってくれていたなんて。
静まり返ったオフィスで、私は声を出して泣き崩れてしまいました。次から次へと溢れる涙を、どうすることもできなかったのです。
逃げるように職場を去るはずだった私にとって、あの日の手紙と花束は、今でも私の背中を押してくれる何よりの宝物です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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