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海外の元カレと連絡が途絶えて数ヶ月。マンションの掲示板で見かけた「不審者情報」の点と点が繋がった瞬間の恐怖

甘い遠距離恋愛からの唐突なフェードアウト
「ずっと前から君を探していたみたいだ」
旅行先で偶然知り合った彼とは、まるで運命に引き寄せられたかのように惹かれ合いました。居住国が異なるため、海を越えた遠距離恋愛の始まりです。
飛行機に乗ってお互いの国を訪ね合う日々は、映画のようにロマンチックで刺激的でした。この甘い時間が永遠に続くものだと、当時の私は少しも疑っていませんでした。
ところが、二人の関係はあっけなく崩れ去ります。
私が女友達と別の国へバカンスに出かけた時のこと。現地でお願いしたツアーガイドがたまたま男性だったというだけで、彼の嫉妬が爆発したのです。
それを境に、彼からの連絡は完全に途絶えてしまいました。
「嘘でしょ、そんな理由で?」
いくらメッセージを送信しても、画面は未読のまま。話し合う機会すら与えられない状況に疲弊し、私たちはそのまま自然消滅という結末を迎えました。
それから2ヶ月が経過し、心の傷も少しずつ塞がってきた頃。私は自分の誕生日祝いを兼ねて、単身で海外へリフレッシュ旅行に出かけていました。美しい風景と絶品のグルメを堪能し、すっかり満たされた気分で帰国して、自分の住むマンションへ帰り着いた時のことです。
誕生日と不審者情報。血の気が引いたある「記憶」
エントランスの掲示板に、見慣れない警告文が張り出されていました。
『注意喚起:当マンション付近で、長時間にわたり立ち尽くしている不審な人物の目撃情報が寄せられています』
「物騒だなあ。ちょうど旅行に出ている時で助かったかも」
その瞬間は、素晴らしい旅の余韻に浸っていたこともあり、どこか他人事のように捉えていました。このマンションでそんな物騒な注意喚起を見たのは初めてだったにもかかわらず。
しかし数日後、再びエントランスを通りかかった際、その張り紙に書かれた「日付」にふと視線が止まりました。
不審者が目撃されたのは、なんと私の誕生日だったのです。
「まさか……嘘だよね?」
全身の血の気が一気に引き、心臓が激しい音を立て始めます。どうしてよりによって、私の誕生日に不審者が?
混乱する思考の片隅で、交際していた頃に彼が口にしたある一言が、鮮明に蘇ってきました。
『今年の君の誕生日は、僕がこっそり会いに行って驚かせちゃおうかな』
2ヶ月もの間、既読すらつけず自然消滅を選んだはずの彼。まさか本当に、海を越えて私に会いに来ていたというのでしょうか。しかも彼は、私のマンションの住所は知っていても、正確な部屋番号までは把握していません。
つまり彼は、私がいつ帰ってくるかもわからないまま、マンションのエントランス付近でひたすら待ち伏せしていたということになります。
私が海外旅行中で不在だとは夢にも思わず、サプライズのつもりで何時間も待ち続けていた異国の元彼。すべての状況が繋がり、真実を悟った瞬間、恐怖で全身の粟立ちが止まりませんでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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