GLAM Editorial

【GLAMなオトコ】Vol.16 ウェス・アンダーソン最新作『犬ヶ島』のキーマン! 野村訓市、「とんでもない作品に手を出しちゃったな」

野村訓市

Q.2度目の来日となるウェス・アンダーソン監督をどこかに案内する予定はありますか? 監督からのリクエストがあったりするのでしょうか?

おととい来日して、もう2晩一緒にご飯は食べています。今回は家族連れなので、前回のように朝まで連れ回して飲むということはしません。小旅行に連れて行きたいなと考えています。ウェスはリサーチャーなので、行きたいところを既に調べているかもしれませんが……。

前回の来日が13年前なので、日本もだいぶ変わったし、次、またいつ来日するかもわからないので、家族で行けるような、前回とは違う日本を見せてあげたいと思っています。残念ながら僕の子供たちは、学校があるので、家族同士で旅行というわけにはいきませんが、昨日は一緒に遊ぶこともできました。

Q.本当にお友達という感じですね。

僕は映画の人間ではありません。そのうえ、ウェスは僕の書いているものを読んだわけでもないし、ラジオを聴いているわけでもない。おもしろいというだけで、ただの友達によくこんなにいろいろとやらせたなと思います(笑)。

ベルリン映画祭でウェスが銀熊賞(監督賞)を受賞したときには、ホッとしました。本当は金熊賞が取れるのがいいのかもしれませんが、アニメ作品があの場所に招待されることもないですし、監督賞っていうのは、ビジュアル賞とか一部に対する賞ではなく、総括という感じで、全部含めている賞なので、本当にうれしかったです。

Q.野村さんにとって、“GLAM(魅力的・幸せ)”な瞬間とはどんなものか教えてください。

グラムって聞いたら、グラムロック! マーク・ボラン(T・REX)って言うしかない(笑)。

僕は仕事と遊びの境界線がないんです。徹夜してでも楽しいと思える仕事しかしていないので。例えば、赤文字をたくさん入れてても、「この特集は絶対におもしろくなる!」と思えることしかやらないつもりでいて、飽きるとすぐ別のことを同時にやるので、仕事は楽しいですし、やっていて幸せです。

【プロフィール】
野村訓市/1973年、東京都生まれ。世界86人のクリエイターをインタビューした「sputnik:whole life catalogue」を発行。以降、国内外でカルチャー、建築、音楽、ファッションに関するライター・エディターとして活躍。2004年に内装デザイン会社TRIPSTERを設立。俳優としても『ロスト・イン・トランスレーション』(03)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)に出演。本作では共同原作/キャスティング・ディレクターを務める。J-WAVE 81.3 FM RADIO「antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING」(毎週日曜20:00~20:54)のナビゲーターとしても活躍中。


『犬ヶ島』
5月25日(金)全国ロードショー
監督:ウェス・アンダーソン
出演:ブライアン・クランストン、ランキン・こうゆう、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、野村訓市、グレタ・ガーウィグ、フランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソン、ヨーコ・オノ、ティルダ・スウィントン、野田洋次郎(RADWIMPS)、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリ
配給:20世紀FOX映画
公式サイト


Photographer/ Tohru Yuasa Writer/ Shinobu Tanaka Editor/ Maki Kunikata

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