Share
「なぜこんなに反応してしまうのか」上司の言動にイライラした日々。試しにアンガーマネジメントの本を読んでみた結果

「なぜこんなに反応してしまうのか」上司の言動にイライラした日々。試しにアンガーマネジメントの本を読んでみた結果
対処法を探して手に取った一冊
職場の人間関係で感じるモヤモヤが積み重なり、何か手がかりになればと思ってアンガーマネジメントの本を手に取った。
怒りというのは、理屈ではわかっていても収まらない。
直属の課長の言動がいちいち神経に障る。ちょっとしたことで感情に火がつく。
自分でも「なぜこんなに反応してしまうのか」とうんざりするほど、積もりに積もったものをどうにかしたかった。
書店でいくつか手に取り「これなら参考になりそう」と選んだ一冊だった。帰宅してソファに腰を下ろし、「この本で少しでも楽になれれば」と期待しながらページをめくりはじめた。
「いや普通!」と声に出てしまった
最初の数ページは読みやすく、「怒りのピークは六秒で過ぎる」という説明にはなるほどと思った。
感情のメカニズムを解説する章も興味深く、するするとページが進んだ。
しかし具体的な対処法のページに差し掛かると、手が止まった。
「怒りを感じたら音楽を聴いて気を紛らわす」
「上司は変えられないので、程よい付き合い方に変える努力をする」
「いや普通!」
心の声が口からこぼれた。
思わず声に出て、しかも音量が大きかった。静かな部屋に自分の声が響いて、少し我に返った。
音楽を聴くことは日頃からやっている。
程よい距離感を心がけることも、ずっと試みてきた。それでも怒りが収まらないから本を手に取ったのに、書いてあることはすでにやっていることばかりだった。
そのうえ「相手は変えられない、変えられるのは自分だけ」という論調がページをまたいで続き、読めば読むほど気持ちがもやもやしてきた。
理不尽な相手の側に肩入れされているような感覚があって、腑に落ちなかった。
本を閉じた後に残ったモヤモヤ
そもそも音楽を聴いて解決するなら、最初から困っていない。
本当に行き詰まっている人間が読んでも、なかなか追いつかない内容だと思った。
「私が求めていたのはこういうことではなかった」という気持ちが、じわじわと残った。期待して買った分、落胆も大きかった。
怒りのコントロールが難しいのは、こういう「当たり前のこと」が通用しない状況で感じるからではないだろうか。
それなのに対処法として「当たり前のこと」を並べられると、余計に行き場を失う。
本はソファの端に置いたまま、そっとしてある。もしかしたらいつか読み返せる日が来るのかもしれないが、今はその気になれない。
正解が見つからないまま、その日の夜は少し疲れた気分で眠りについた。こういうモヤモヤが、誰かに「普通だよ」と笑ってもらえる場所が、どこかにあればいいなとぼんやり思いながら。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
登場人物から探す
テーマ・シチュエーションから探す
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

