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亡くなった母のスマホから届いた「お誕生日おめでとう」。その送信日時に隠された涙の理由

亡くなった母からのメッセージ
「ピコン」
私の誕生日の朝、テーブルに置いていたスマホが短い通知音を鳴らしました。
画面に表示された送り主を見て、私は思わず息をのみました。
それは、半年前に病気で亡くなったはずの母からのメッセージだったからです。
「お誕生日おめでとう。あなたが生まれたこの時間に、お祝いを言いたくて」
見慣れた母のアイコン。
短いけれど、間違いなく母の言葉です。母のスマホは今、実家で父が保管しているはずでした。亡くなった母からいきなり連絡が来るなんて、最初は頭が真っ白になりました。
震える手で画面を見つめていると、メッセージの「送信日時」が目に留まりました。
午前8時23分。
その中途半端な時間は、私が生まれた時間とまったく同じでした。
急いで実家の父に電話をかけると、父は少し照れくさそうに、そして懐かしむような声で真実を教えてくれました。
父から聞いた真実
「お母さん、亡くなる少し前に、ベッドで一生懸命スマホを打っていたんだよ。それで『私が間に合わなかったら、あの子の誕生日の朝、生まれた時間ぴったりに送信して』って頼まれてね」
それを聞いた瞬間、私は涙が止まらなくなってしまいました。
当時の母は病状が悪化し、起き上がることもままならない状態でした。
指を動かすのも辛かったはずです。
それなのに、自分が私の誕生日まで生きられないかもしれないと悟り、痛みをこらえてお祝いの言葉を下書きに残してくれていたのです。
そして、私が生まれた瞬間の喜びを一緒に分かち合うために、父へ大切な約束を託していました。
「お母さん、お父さん、本当にありがとう……」
声に出すと、こらえきれずにまた涙がこぼれました。
母は、あんなに苦しい時でさえ、自分のことよりも私のことを想ってくれていたのです。その深く温かい愛情が、画面越しにしっかりと伝わってきました。
今でも、仕事で落ち込んだ時や寂しくなった時は、このメッセージをそっと読み返しています。
母が残し、父が届けてくれた「おめでとう」は、私にとって一生の宝物です。空から見守ってくれている母を安心させられるように、これからも私らしく、笑顔で前を向いて歩いていこうと思います。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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