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「報告しなかっただけだよ」女性もいた飲み会を終えた彼→私たちのルールが問われた夜に揺れた私の葛藤

異性とも飲みに行っていい、そう決めたのは私たち自身だった
私と彼が付き合い始めてから、ひとつ決めたことがあった。
「異性との飲み会や軽い付き合いの席は、お互いに自由に出ていい」というルールだ。
社会人になると、仕事関係の付き合いや先輩との飲みはどうしても発生する。
それで相手を縛り合うのは息苦しいし、お互いへの信頼が大切だよね、という話し合いの末に決まったことだった。
彼も私も、そのルールを気に入っていると思っていた。
実際しばらくは、誰かと飲みに行くたびに「今日は職場の先輩と3人で飲んできたよ」「友達と居酒屋行ってくる」と、さらっと伝え合っていた。それが普通だった。
「3人だよ、男の先輩と、あと女性も1人」
そんなある夜、彼が少し遅めに帰ってきた。
「飲んできた?」と聞くと、「うん、先輩に誘ってもらって」と返ってきた。
「3人だよ、男の先輩と、あと女性も1人いたかな」
さらりとした口調だった。隠しているわけではなさそうだった。
ただ、最初から言う気もなかっただけ、というのが伝わってきた。
「なんで事前に教えてくれなかったの?」と聞くと、彼は少し不思議そうな顔をして言った。
「報告しなかっただけだよ。ルール的には問題ないじゃん」
確かに、問題はない。ルールの上では。
ルールは守られたのに、なぜ胸がざわめくのか
それ以上責める言葉が出なかった。彼は嘘をついていない。ルールを破ってもいない。
でも、なぜかずっとざわざわしていた。
「報告しなかっただけ」という言葉が、頭の中でぐるぐると繰り返した。
以前は、報告してくれていた。
決めてもいないのに、自然に話してくれていた。それがいつからか、話さなくなっていた。
報告する必要がないと思ったのか、それとも言わなくていいと判断したのか。
私が引っかかっているのは、飲み会そのものじゃないかもしれない。言わなくなったことへの、じわりとした変化の感覚だ。
「私だったら言うけどな」とそっと口にしたが、彼は「そうなんだね」と短く返しただけだった。
「責めてるわけじゃないんだけど」と続けようとしたが、声が少し詰まった。
ただ、この夜の会話が終わっても、もやもやは消えなかった。
ルールを決めた当初は、これで2人の信頼が深まると思っていた。
でも今夜初めて、「ルールがあること」と「安心して話し合えること」は別のことかもしれないと感じた。
ルールが正しかったのか、そもそも信頼ってどういうことなのか、うまく言葉にできないまま夜が過ぎた。
すっきりしない気持ちは、翌朝になっても消えなかった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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