Share
「あなたは若さだけが取り柄の女性だよね」婚活パーティーで放った男性→同席した別の女性の冷静な一言で空気が一変

面接のような質問が続いた席
休日に参加した婚活パーティー。テーブルを囲んで、男女が数人ずつ向き合う形式だった。私の正面に座った男性は、最初から少し上から目線で話を進めた。
「年齢は?」「お仕事は?」「どうして結婚を決めるの?」
まるで人事面接のように、立て続けに質問が飛んできた。少しずつ違和感を覚えながらも、私は丁寧に答えていた。場の空気を壊したくなかった。
同じテーブルには、面識のない別の女性が二人座っていた。
それぞれ、ときどき笑顔で会話に加わっていた。男性の口調が一段と高くなった瞬間、その場の空気が止まった。
代わりに言ってくれた一言
男性は、私の顔を見ながら言い放った。
「あなたは若さだけが取り柄の女性だよね」
テーブルの空気が一気に冷えた。私は何も言えず、グラスを握る手だけが固まった。隣に座っていた女性が、ゆっくり顔を上げて、男性に問い返した。
「じゃあ、あなたは何を望みなんですか?」
声は穏やかで、でも、まっすぐだった。男性は一瞬、言葉に詰まった。続けて、もう一人の女性が、はっきりと言い切った。
「年齢や価値観だけで人を判断する人とは、結婚は難しいなと思います」
場の温度が、もう一段下がった。男性は明らかに動揺していた。視線を泳がせ、グラスに手を伸ばし、それでも何も言葉が出てこない様子だった。それまでの上から目線が嘘のように、急に大人しくなった。
(言いたかったことを、そのまま代わりに言ってくれた)
胸の奥が、すっとした。場の空気を壊したくないと思い込んで、自分では飲み込んでしまっていた。それを、初対面の女性二人が、淡々と返してくれた。
男性はそのあと、ぽつりぽつりと当たり障りのない返事をするだけになった。さっきまでの「面接官」のような圧は跡形もなく消えていた。スタッフの方が次のローテーションを案内する声で、ようやく場が動き出した。
パーティーの終わりに、二人と目が合って、小さくうなずき合った。スカッとはした。それと同時に、本当は自分が返すべき場面だったのに、と少し悔しさも残った。
会場を出て、駅までの道を三人で並んで歩いた。誰からともなく、近くのカフェに寄ろうという話になった。温かい飲み物を頼んで、ようやく息を吐いた。
「ああいう人、たまに来るんですよね」
隣に座っていた女性が、笑いながらそう言った。年齢や肩書きで人を値踏みする態度は、この場で誰かが線を引かないと、次の参加者にも同じように向けられる。だから言ったのだと、彼女は淡々と話してくれた。
カップを置いて、私は小さくお礼を伝えた。次に同じような場面に立ち会ったら、今度こそ自分の言葉で返したい。そう感じた一日だった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
登場人物から探す
テーマ・シチュエーションから探す
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

