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「男の子がいないと苗字が残らないなぁ」第二子女の子出産後に義父が放った一言→喜んでくれた裏側に隠れていた本音

「姉妹だね、おめでとう」喜んでくれたはずの義父
先日、第二子となる女の子を、無事に出産しました。
第一子も女の子だったので、これで姉妹です。
夫も私も、生まれてくる子の性別への希望は、最初からありませんでした。
「姉妹だね、おめでとう」
退院後、産後で疲れ切った私のところに駆けつけてくれた義父は、満面の笑みでそう祝ってくれました。
義母も、上の娘の手を引きながら、嬉しそうにベビーベッドを覗き込んでいます。
「お姉ちゃんになったね」
「ふたり仲良く育ってね」
あふれる祝福の言葉に、ようやく緊張が解けて、私は涙がにじむのを必死で隠していました。
新しい命が増えた。家族が増えた。当たり前のようで、当たり前ではない奇跡。
静かな、満たされた時間が、しばらく続いていきました。
隣の部屋から漏れた、義父の本当の一言
その夜、授乳の合間に、私はリビングへ水を取りに行こうと、廊下に出ました。
ふすまの隙間から、義父と夫のひそひそ声が漏れ聞こえてきます。
「いやあ、よかったよかった」
「みんな元気で何よりだ」
その後、義父がふと言葉を続けました。
「男の子がいないと苗字が残らないなぁ」
瞬間、廊下の私の足が、ぴたりと止まります。
夫の返事は聞こえませんでした。
苦笑いだけが、ふすまの向こうから漏れた気配。
(ああ、この人たちは、男の子を望んでいたんだ)
不思議と、怒りは込み上げてきません。
ただ、お祝いの言葉の温かさが、すっと冷めていく感じです。
苗字なんて、令和のいま、誰が継ごうとどう変わろうと、困る人はいないはずなのに。
娘たち二人を心から祝福してくれる人だと信じていただけに、隠れていた本音をふと見てしまった重みは、思っていたより深いものでした。
翌朝、義父はいつも通りの満面の笑みで、孫の名前を呼んでくれました。
上の娘は、生まれたばかりの妹を覗き込んで、ふわっと笑っています。
家族の風景は、外から見る限り、何ひとつ変わってはいません。
笑顔で見守りながら、私の中には、ほどけない小さな結び目が、ひとつ残ったのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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