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「あり得ない、仕事任せられない」と罵ってきた年上の後輩。だが、後輩が会社の備品を紛失した瞬間、立場が逆転した
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「あり得ない、仕事任せられない」と罵ってきた年上の後輩。だが、後輩が会社の備品を紛失した瞬間、立場が逆転した
我が物顔になるまで
その人が入ってきたのは、職場にとってかなり久しぶりの中途採用だった。
2歳年上ということもあり、入社歴は自分の方が長くても、最初から先輩として接するように意識していた。
経験豊富な人が加わるのは職場にとっても良いことだと思っていたし、実際に最初の数週間は分からないことを素直に聞いてくれる態度が好印象だった。
ところが数ヶ月も経つと、職場の空気が変わっていった。
始めは「前の職場では」という話が増え、やがて業務の進め方を自分流に変えようとするようになった。
客から不満の声が届きはじめ、同僚の間でも「何か変わったよね」という話題が出るようになった。
経験者として優遇している分、周りも口を挟みにくい雰囲気があった。指摘したとしても角が立つのは目に見えていたから、みんなが様子を見ていたのだと思う。
そんなある日、自分がミスをしてしまった。書類の確認漏れで、取引先に迷惑をかける形になったのだ。
すぐに謝罪と修正の対応を進めたが、その最中に近づいてきたのがその先輩だった。
「あり得ない、仕事任せられない」
上司でもない人からこれほどはっきり言われるとは思っておらず、ミスへの引け目もあって言葉が出なかった。
その日の昼休み、一人になった瞬間に涙がこぼれた。
1週間後の静かな逆転
それから1週間ほどが経った頃、職場に妙な緊張感が流れた。
その先輩が、客先で会社の備品を紛失したというのだ。
しかも、すぐには報告せず、自分で何とかしようとしたことが後から判明した。
上司が経緯を確認するために動き始めたとき、あれほど堂々としていた先輩の様子が一変した。
席に座っていても目線を下に落とし、声をかけられるたびに身を縮める。
廊下ですれ違っても、こちらと目を合わせようとしない。
自分のミスには厳しい言葉をぶつけてきた人が、今は息を潜めるようにして歩いている。
大声で人を責め立てていた人が、借りてきた猫のようにコソコソしている。
怒鳴りたいとは思わなかった。
報告を後回しにして隠蔽しようとした事実は、あの日の言葉の何倍も重い。
上司への報告を先延ばしにして自分でなんとかしようとした行動は、責任感の欠如という点でまったく同じことだ。
ただ、心の中でひっそりと、クスッと笑いがこみ上げた。
責め立てた言葉の重みを、自分で知ることになったのだと思った。そして、あの日の涙が少しだけ報われた気がした。
その後、先輩は少しだけ口数が減り、以前ほど他の人の仕事に口を出すことがなくなった。職場の空気も、少しずつ戻っていった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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