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「友達と2人で行く」と人気テーマパークに出かけた彼。だが、男友達との外出ではないことが発覚した結果

出かけた朝に届いた一言
付き合い始めて少し経った頃、彼から朝に短いメッセージが届いた。
「友達と2人で行く」
行き先は、関東の人気テーマパークだという。同性の友人と一緒に過ごす休日くらい、私が口を出すことではない。
そう思って「楽しんできてね」と返した。普段から何でも話してくれる彼だったから、特に疑う気持ちは生まれなかった。
違和感を覚えたのは、その日の夕方からだった。
普段ならいくつか写真や軽口が飛んでくるのに、その日は何時間経っても画面が動かない。
夜になっても返事が来ない。送信済みのメッセージの下には、既読のマークすらつかなかった。
(連絡くらい、送ればいいのに)
翌日になっても既読がつかない。
心配と苛立ちが入り交じったまま、こちらから何度も連絡を重ねた。
電池が切れた、寝過ごした、いろいろな理由を頭で並べてみても、二日も連絡が途絶えるだけの説明にはならなかった。
それでも返ってこない時間だけが、静かに伸びていった。
問い詰めた先で見えた二つの顔
ようやく彼から返事が届いたのは、二日経った頃だった。
「ごめん、寝てた」という、軽い文面だった。
会って話そうと約束を取り、向かい合った席で正直に聞いた。
誰と行ったのか、なぜ連絡を絶ったのか。最初は言いよどんでいた彼も、私の質問が積み重なると、ぽつぽつと口を開いた。
テーマパークに同行していたのは、男友達ではなかった。
一緒にいたのは女性だった。それも以前からの知り合いではなく、マッチングアプリで知り合ったばかりの相手だという。
「友達みたいなものだから」
聞きながら、頭の中だけが冷たくなっていった。
普段こちらに見せていた優しい彼と、嘘を重ねながら別の相手と一日を過ごす彼は、同じ人だった。誰に見せる顔が本物だったのか、こちらにはもう判断がつかなかった。
彼はその場で謝った。
もう会わない、削除する、と言葉を尽くした。けれど、その言葉のひとつひとつが、誰に対しても同じように差し出されてきたものなのではないかと感じた。
私の中にはきれいに収まらない感情だけが残った。
その日のうちに、関係を終わらせた。これ以上続けても、彼の言葉を素直に受け取れる気がしなかった。
怒りでも悲しみでもない、輪郭のはっきりしない気持ちだけが、しばらく胸の真ん中に残り続けた。
あの日、テーマパークで撮ったであろう写真のことは、二度と聞かないまま終わった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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