Share
「これお願いできますか?」軽い調子で業務を毎回丸投げする同僚→進捗ミーティングで事実を伝えた瞬間に走った見直し

「これお願いできますか?」軽い調子で業務を毎回丸投げする同僚→進捗ミーティングで事実を伝えた瞬間に走った見直し
同じチームの同僚から少しずつ増えていった頼みごと
以前勤めていた職場のチームに、自分の担当業務をうまくこなせない同期がいました。
入社年次は同じで、席もすぐ隣。最初のうちは、わからないところを聞かれたら一緒に確認する、というお互い様の感覚で対応していました。
けれど、その頼みごとは、少しずつ性質を変えていったのです。
「これお願いできますか?」
軽い調子で、自分の担当案件のファイルがそのまま私の机に置かれるようになりました。
最初は資料の一部だけだった依頼が、気づけば見積もりの作成、お客様への一次対応、議事録のまとめまで広がっていきます。
断ろうかと思った日もありましたが、断った結果として案件が止まると、結局チーム全体に迷惑がかかる。
そう思って、私は黙って引き受けていました。
1か月もすると、私の業務量は明らかにふくらんでいました。残業が増え、退社の時間がずるずると遅くなる。それでも、隣の席の同僚は定時できれいに帰っていきます。
不思議だったのは、その状況が周囲にちゃんと見えていなかったことです。
四半期の評価面談でも、私の仕事ぶりに対するコメントは、前の期と特に変わりませんでした。胸の奥で、何かがじわっと重くなっていきます。
進捗ミーティングで担当範囲を整理して伝えた瞬間
転機になったのは、チーム全体の進捗確認ミーティングでした。
それぞれが担当業務を順番に報告する場で、私は誰かを責める言い方にはしないと決めて、自分のメモを開きました。
「現在こちらの案件も補助として対応しています」
担当している案件名を一つずつ挙げ、進捗の段階と、補助として入っている範囲を、感情を抜いて並べていきます。
会議室の空気が、少しずつ変わっていくのがわかりました。
ホワイトボードの前にいた直属の課長が、ペンを止めて私の手元のメモに目を落とします。隣の席で軽く笑っていた同僚は、その笑顔のまま固まっていました。
「ちょっと待って、それ全部あなたの担当に入ってるの?」
課長の確認に、私は一つずつうなずきました。事実だけを答えるつもりだったので、相手の感情を読みにいくこともしません。
その場で、ホワイトボードに担当割りが書き直されていきます。
同僚にも、本来こなしてほしい範囲があらためて言葉で示され、補助として入っていた案件は、ひとつずつ私の名前から外されていきました。
翌週から、私の机の上に「これお願いできますか?」と差し出されるファイルは、ぴたりとなくなりました。
声を荒げたわけでも、誰かを責めたわけでもなく、ただ自分の担当範囲を事実として伝えただけです。それだけのことで、評価面談では拾われなかった仕事量が、ようやく正しい場所に置き直されたのでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
登場人物から探す
テーマ・シチュエーションから探す
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

