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「嘘、どこに行っちゃったの…!」スーパーで忽然と姿を消した息子。血の気が引く私に声をかけてきたのは、苦手なご近所さんだった

息つく暇もない家事と育児の連続で、自分のための時間など皆無の毎日。
疲労とプレッシャーが重なり、私の心は常に張り詰めて、ギスギスしていました。
そんな心の余裕のなさが、あわや大惨事という出来事を招いてしまったのです。
ほんの数秒の出来事、見失った小さな背中
その日の夕方、晩ごはんの食材を求めて近所のスーパーへと足を運びました。
「ママ、これ欲しい!」
「今日は買わないよ、また今度にしようね」
不満げな息子をなだめすかしながら、足早に売り場を巡ります。そして、お買い得の野菜に目を奪われた、ほんの一瞬のことでした。
「あ、これ安いから買っておこう…って、あれ?」
すぐ隣にいたはずの息子の姿がありません。慌てて辺りを見回しても、あの見慣れた小さな影はどこにも見当たりません。
「え、嘘でしょ……?」
スッと全身から血の気が引き、心臓がバクバクと激しく鳴り始めました。
店内を駆け回り、商品の陰やレジの周りを必死の思いで探し回ります。
「どこ行っちゃったの!?お願いだから出てきて!」
しかし、どれだけ探しても見つからず、最悪の想像ばかりが膨らんで足の震えが止まりません。パニックで今にも泣き出しそうになった、まさにその時でした。
思いがけない人物からの声かけと、心に染みる優しさ
「ちょっと、あなた!こんなとこで何してるの!」
背後から、なんだか聞き覚えのある声が響きました。ビクッと肩を揺らして振り返ると、そこに立っていたのは近所に住む女性でした。
日頃からゴミ出しのルールや挨拶について細かく指摘してくる、私にとっては正直「天敵」とも呼べる相手です。
(うわ、こんな時にまたお説教……?)と身構えた次の瞬間、私の目に飛び込んできたのは、そのご近所さんとしっかりと手を繋いでいる我が子の姿でした。
「ほら、お菓子売り場に一人でいたわよ!もう、ちゃんと目を離しちゃダメじゃない!」
「ああ……!よかった、本当によかった……!」
私は息子をきつく抱きしめ、周りの目も気にせずにその場で泣き崩れてしまいました。
そんな私の様子を見て、おばさんはふっと柔らかな表情を見せました。
「あなたも毎日一人で子育てして、本当に大変ね。たまには肩の力抜きなさいよ」
ポンポンと、少し不器用な手つきで肩を叩いてくれたその手は、驚くほど温かいものでした。
いつも口うるさいと敬遠していた女性が見せた、思いがけない優しさ。限界まで張り詰めていた私の心の糸が、スルスルと解けていくのを感じました。
この一件を境に、私の彼女に対する印象は180度変わりました。
今では道で顔を合わせれば立ち話に花を咲かせ、育児の愚痴や悩みも包み隠さず話せる、最高に心強い味方となっています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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