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「価値観が違う」と私を捨てた彼が私のアイデアで起業。でも、彼が笑えたのはそこまでだった。【短編小説】

突然の別れ
「悪いけど、君とはもうやっていけない。価値観が違いすぎる」
高級レストランの個室で、目の前に座る恋人の湊が冷たく言い放ちました。
彼が最近立ち上げた事業の話を、私が心から応援しきれていない、というのが理由でした。
彼の言う「価値観」とは、きっとお金や成功への執着のことでしょう。
3年間、彼の夢を隣で支えてきたつもりの私には、あまりにも一方的な別れの言葉でした。
「そう…。わかったわ」
反論する気力も湧きませんでした。
私は静かに席を立ち、レストランを後にしました。
悔しさよりも、彼の本性を見たような虚しさが胸に広がります。
ネットニュースで知った裏切りの真実
それから一ヶ月後。友人から送られてきたネットニュースのリンクを開いて、私は言葉を失いました。
そこには、若き起業家として得意げにインタビューに答える湊の姿が。
彼が立ち上げたというその事業は、紛れもなく、私が温めていたアイデアそのものだったのです。
「このアイデアは、僕が一人でゼロから考え出したものです。不要な人間関係を整理したことで、事業に集中できましたね」
記事の中で、彼はそう語っていました。新しい恋人らしい女性を隣に座らせて。
全身から血の気が引いていくのを感じました。あのアイデアは、数ヶ月前に「あなたの夢の足しになれば」と、私が善意で彼に話したものだったのです。
普通なら、泣き寝入りするのかもしれません。
でも、私の胸に湧き上がってきたのは、怒りを通り越した、静かな闘志でした。
私はすぐに弁護士に連絡を取り、ある書類を準備してもらいました。
そう、彼にアイデアを話した後、万が一を考えて、私はそのビジネスモデルの企画書に「作成者・田中」と署名し、公証役場で確定日付をもらっていたのです。
当時は、彼を信じたい気持ちと、一抹の不安が入り混じった、お守りのようなものでした。
数日後、彼の会社の記念すべき設立パーティーの会場に、弁護士を通して内容証明郵便が届けられました。もちろん、中身は私のアイデアの盗用を指摘し、事業の即時停止を求める警告書です。
聞くところによると、投資家や新しい恋人の前で大恥をかいた湊の事業は、開始早々、頓挫したそうです。
私は今、彼の元から離れ、自分の力でそのアイデアを事業化するために奔走しています。
あの日の悔しさをバネに、私の本当の人生が、今、始まったのです。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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