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「あんなにいい子だったのに」大学受験が終わってから別人になった親友の学歴マウントに答えが出ない

「あんなにいい子だったのに」大学受験が終わってから別人になった親友の学歴マウントに答えが出ない
気がきく子だった
高校時代、彼女はグループの中でもひときわ気配りのできる存在だった。
誰かが落ち込んでいると真っ先に声をかけ、場の空気を読んで軽い冗談を言う。
授業の合間にさりげなくフォローしてくれることも多く、友人たちから自然と頼りにされていた。
怒ったところをほとんど見たことがなかった。いつでも穏やかで、こちらの話をちゃんと聞いてくれる子だった。
私も彼女のことが好きで、卒業後もちょくちょく連絡を取り合っていた。
ところが、大学受験の結果が出た春から、彼女の様子が少しずつ変わりはじめた。最初は「疲れているのかな」と思った程度だった。でも変化は止まらなかった。
学歴で人を測りはじめた日から
会話の中に、出身大学への言及が増えた。
テレビに芸能人が映るたびに出身校を調べ、「やっぱり頭のいい人は考え方が違う」と繰り返すようになった。
やがてそれはアルバイト先の同僚にも向かった。
「あの子、高卒でしょ。だから話が噛み合わないんだよね」
そう言う彼女の口調はさらっとしていて、悪意があるふうでもなかった。
それがかえって怖かった。
グループ内での態度も変わった。名の通った大学に進んだ子とは積極的に連絡を取り、よく誘い出す。
一方で、専門学校や地方の短大に進んだ子とは、話す頻度が目に見えて減った。
たまに口を開けば、どこか上から見るような物言いが続いた。
子どもっぽいなとは思った。でも、それ以上に悲しかった。
「あんなにいい子だったのに」
そう思うたびに、自分が間違っているのかとも考えた。
受験で第一志望に落ちた悔しさは、本人にしかわからない重さがある。傷ついた気持ちが出口を間違えているだけかもしれない。
そう言い聞かせながら、私はしばらく距離を置かずにいた。
離れていく背中を見送った春
結局、グループのほとんどが彼女から自然と遠ざかっていった。
誰かが明確に絶縁したわけではなく、ただ連絡が途絶え、声をかけなくなった。私も同じだった。
ある日、共通の知人から「最近あの子と話した?」と聞かれ、「もうほとんど連絡してないかな」と答えた。知人も似たような返事をした。
それだけで、グループの空気がもうずいぶん変わっていたのだとわかった。
別れを告げたわけではないのに、気づけば疎遠になっていた。後悔はない。でも、あのころ彼女が見せてくれた優しさを思い出すたびに、釈然としない気持ちが残る。
人生の一つの失敗が、あそこまで人を変えてしまうことがある。それが今もどこかに引っかかったままでいる。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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