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「お兄ちゃんは元奥さんの方が良かった」義妹の一言→お菓子のタイミングまで指摘してきた人が離婚した日、胸がすっと軽くなった

「お兄ちゃんは元奥さんの方が良かった」義妹の一言→お菓子のタイミングまで指摘してきた人が離婚した日、胸がすっと軽くなった
義実家で言われた一言
結婚してしばらく経った頃、義実家で夫の妹と二人になる場面があった。
世間話のような流れで、彼女は唐突にそれを口にした。
「お兄ちゃんは元奥さんの方が良かった」
笑顔でもなく、怒った顔でもなく、ごく普通のトーンで言われた。
私はとっさに返す言葉が見つからなかった。
愛想笑いをしてその場をやり過ごしたが、帰り道、ずっとその一言が頭から離れなかった。
奇妙だったのは、義妹が元奥さんと仲良しだったわけではないことだ。
むしろ関係は悪かったと夫から聞いていた。
それなのに「元奥さんの方がよかった」という比較が出てくる。
どういう意図なのか、今もよくわからない。もし本当に元奥さんのことが好きだったのなら、それはそれで話は別だが、どうもそういうわけでもなかったようだった。
お菓子まで指摘されていた
その後も、義妹からの指摘は続いた。
直接ではなく、夫を通して届くのがお決まりのパターンだった。
あるとき、義実家に集まった際に出されたお菓子を、私がひとつ手に取った。
ごく普通のタイミングで、誰かと食べながら話す、よくある場面だった。
それが後日、夫づてに伝わってきた。
「妹が気にしてたらしいんだけど」と夫が言いにくそうに切り出した。
お菓子を取ったタイミングが早すぎたとか、そういう内容だった。
改まった席でもなく、高級品でもない、どこにでもあるような菓子だった。
笑えてくるのに、笑えなかった。
ほかにも言われたことはある。
いちいち数えていないが、夫を介した指摘は何度かあった。
直接言えないなら言わなければいいのにとも思った。
でも、なにより疲れるのは、こちらが何を言っても義妹には届かないとわかっていることだった。
指摘の内容に向き合う前に、対話の入口が見つからなかった。
知らせが届いた日
数年が経ち、義妹が離婚したと夫から聞いた。
詳しいことは知らないし、聞くつもりもなかった。
ただ、その話を聞いたとき、不思議な感覚があった。
胸がすっと軽くなる、とでも言えばいいのか。
同情ではないし、喜びとも少し違う。長い間どこかに引っかかっていたものが、静かに外れたような感じだった。
あれだけ人の結婚生活にいろいろ言えたのだから、自分の婚姻関係はさぞうまくいっているのだろうと、ぼんやり思っていた。そうでもなかったのかもしれない。
何かを言いたいわけでも、仕返しがしたいわけでもない。ただ、あのお菓子の話と、言われた一言と、夫づてに届いた数々の指摘が、少しだけ遠いものになった気がした。そのことに、静かにほっとしている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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