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「前の人と付き合った時、何人かと気軽に会っていた」マッチングアプリで出会った男の信じられない価値観に冷めた

「前の人と付き合った時、何人かと気軽に会っていた」マッチングアプリで出会った男の信じられない価値観に冷めた
穏やかな雰囲気に惹かれた数か月
数年前、空いた時間を埋めるつもりで使い始めたマッチングアプリで、ひとりの男性と知り合いました。
プロフィールの文面は柔らかく、最初のやり取りから物腰が落ち着いている。強引に距離を詰めてくる気配もなく、こちらの返信を待つ間合いも心地よかったんです。
実際に顔を合わせてみても、その印象は変わりませんでした。
会話のテンポも、笑い方も、どこか穏やか。
私の話を遮らず、相槌の置き方まで丁寧で、安心して関係を深めていけそうだと自然に感じたのを覚えています。
何度か食事を重ねるうちに、距離は少しずつ縮まっていきました。駅前のカフェで他愛ない話をしたり、休日に少し遠出をしたり。
次に会うのが少し楽しみで、このまま良い関係になれたら、と心のどこかで期待していたのも事実でした。
並行交際という言葉に走った違和感
転機はその夜の食事の席。
私の恋愛観に話題が移ったとき、相手は何気ない調子でこう続けました。
「前の人と付き合った時、何人かと気軽に会っていた」
最初は過去の冗談かと聞き返しました。
ところが言葉を重ねるうちに、現在進行形で複数の女性と並行して会っていることまで明かしてくる。
アプリで知り合う相手とは、最初からそういう距離感を保つのが自分の流儀だ。
そう、悪びれた様子もなく語っているのでした。
穏やかさの裏側に、自分の都合のよさを優先する身勝手さがぴたりと貼り付いている。同じ顔の中に二つの輪郭が見えた瞬間、胸の奥にひんやりとした違和感が広がりました。
それまでの私は、相手のテンポに合わせて当たり障りのない受け答えを続けていました。けれど、このまま曖昧な関係を続けても、自分が少しずつ削れていくだけです。グラスを置き、声のトーンを整えてから、はっきりと告げました。
「私は誰かの都合のいい存在になるつもりはありません。時間を大切にしたいので、これで失礼します」
予想していなかったのか、相手は言葉に詰まっていました。何か言いかけて、結局口を閉じる。その表情を見たとき、判断は間違っていなかったとはっきり感じたんです。
会計を分けて店を出て、ひとりで駅に向かう道の途中、夜風がいつもより気持ちよく感じました。早く気づけてよかった。自然と頬が緩んだのを、今でもよく覚えています。
後日、相手から短いメッセージが届きました。けれど内容は自分の流儀を並べ立てるだけで、こちらに向き合おうとする姿勢は見えません。返信せず、そのまま関係を区切りました。終わらせどきだけは見誤らずにいたい。あの夜の感覚は、今も自分の中で小さな羅針盤のように残っています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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