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「頭悪いんじゃないの?」高身長で稼ぎも良い理想の彼。半年後、徐々に見えた彼の本性に別れを決意

「頭悪いんじゃないの?」高身長で稼ぎも良い理想の彼。半年後、徐々に見えた彼の本性に別れを決意
高身長で稼ぎもいい、最初の数か月は本当に好印象だった
40代の私が彼と出会ったのは、ネットのコミュニティサイトでした。
趣味の話題で意気投合し、流れで食事に出かけることになったのです。待ち合わせに現れたのは、すらりと背の高い、整った顔立ちの男性でした。仕事の知識も豊富で、お会計もスマートに済ませてくれます。
正直に言えば、最初の数か月は本当に好印象だったのです。デートのたびに行きたかった店に連れていってくれて、誕生日も覚えていてくれる。私は彼に夢中になっていきました。
けれど、付き合いが半年を過ぎた頃から違和感が浮き始めました。
スマートフォンを伏せて置く回数が増え、休みの日に連絡が途絶える時間帯が出てきたのです。問い詰めれば「ただの友達」と返ってくる女性の名前が、入れ替わり立ち替わり出てきました。
「お前ら女ってさ、すぐ感情で動くよな」
食事の席で笑いながら放たれる、女性をまとめて見下す物言いも目立つようになっていきました。最初は冗談として受け流していた言葉が、棘の角度を変えて胸に刺さっていったのです。
最後の一言、声にできなかった「こっちのセリフだよ」
関係が進むほど、喧嘩のたびに飛んでくる言葉のレベルが下がっていきました。意見を伝えようとすると遮られ、こちらの語気が強まれば一段上の音量で被せてくる。
彼は議論ではなく、私を黙らせるために怒鳴っているのだと、ある日ふと気づいたのです。
それでも私は、彼を大切にしてきたつもりでした。仕事で疲れて帰った日には食事を作り、愚痴を黙って聞き、自分の予定をずらして彼の休みに合わせる。彼のいいところを数えるくせまでついていました。
限界が来たのは、ささいな口論の最中でした。私が静かに不満を言葉にしただけで、彼は鼻で笑ったのです。
そして、面倒くさそうに目を細めながら、こう吐き捨てました。
「頭悪いんじゃないの?」
「こんなしょーもない人だと思わなかった」
胸の真ん中が、すーっと冷えていく感覚がありました。同時に、口の中で言葉がぐるぐると回り出したのです。
(こっちのセリフだよ)
声には出せませんでした。出してしまえば、また数十分の罵倒が飛んでくると、これまでの経験で身体が知っていたからです。
私は静かに荷物をまとめて、彼の部屋を出ました。エレベーターのボタンを押した指先は、不思議なくらい震えていなかったのを覚えています。
関係はそこで終わりました。けれど胸の奥には、別れて何か月経っても消えない感情が残っているのです。背の高さも、稼ぎも、知識も、人を大切にできない人には看板に過ぎないのだ、と。あの日呑み込んだ一言の行き場は、まだ見つからないままなのでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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