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「もう逃げ出したい」怒鳴る夫に限界がきて義母に相談した。だが、返ってきたのは最悪な皮肉だった

もう逃げ出したい怒鳴る夫に限界がきて義母に相談しただが返ってきたのは最悪な皮肉だった

高まっていった圧

家にいるのが、いつからか怖くなっていた。

夫は機嫌が悪くなると、声の張り方が変わる。

リビングの空気が一段重くなり、子どもがリモコンを落としただけで叱責が飛んだ。

私はその気配を察するたび、息を浅くしていた。

家の空気そのものが、もうずっと張りつめていた。

眠りも浅く、朝になると首が痛んだ。

「もう逃げ出したい」

誰かに相談したかった。

でも実母には心配をかけたくない。

友人に話せば「離婚するの」と踏み込まれてしまう気がした。

残った相手は、義母だった。

義母に勇気を出して相談した日

気持ちを整えるのに、何日もかかった。

義母は穏やかな人で、結婚当初から私に優しかった。

だからこそ、息子の現状を伝えるのは申し訳なくもあった。

それでも、もうひとりで抱えるには重すぎた。

電話を握る手が、少し震えた。

最近の夫の様子、子どもへの怒鳴り声、私自身がすり減っていることを、できるだけ淡々と話した。

義母はうん、うん、と聞いてくれた。話せたことで、肩が少し軽くなった気さえした。

そのあとに返ってきたのが、この一言だった。

「男の人はみんなそういうところあるから」

「優しくしてあげれば変わるわよ」

受話器の向こうの声は、いつもと同じ、穏やかな調子だった。

そのひと言が背中を押してくれた

頭の中が、すっと静かになった。

(ああ、ここに味方はいないんだ)

義母は息子の現状を、悪気なく容認していた。

むしろ、優しくない私のほうが悪いと匂わせていた。

怒りよりも、納得のほうが先に来た。これ以上、ここで誰かを変えようとするのは無理なのだと、はっきりわかった。

電話を切ったあと、私はノートを開いて段取りを書きはじめた。

子どもの転校先の確認、預金口座の整理、相談窓口の連絡先。

手が動くと、不思議と涙は出なかった。

数週間かけて準備を整え、私は子どもを連れて家を出た。

別居というかたちを取って、ひとまず距離を置く。荷物を運び終えた夜、新しい部屋でひさしぶりに深く眠れた。

義母の言葉は、たしかに私の背中を押してくれた。

本人にその自覚はないだろう。それでも、あの皮肉なひと言がなければ、私はもう少し家に留まっていた気がする。

今はもう、玄関の鍵を開けるたびに息を浅くする生活ではない。それだけで、選んだ道は間違っていなかったと思える。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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