Share
「この人、本気で私のこと好きなのかもしれない」合コンで知り合いアプローチしてきた男。だが、告げられた言葉にイラッとした話

「この人、本気で私のこと好きなのかもしれない」合コンで知り合いアプローチしてきた男。だが、告げられた言葉にイラッとした話
合コンで知り合った男性の熱心なアプローチに揺れた心
中学時代の友人が主催した合コンで、その男性と知り合いました。
当時の私には、長く忘れられない人がいたのです。けれど彼からのアプローチは熱心で、誘われる回数を重ねるうちに、心が少しずつ傾き始めていました。
友人からも「うまく行けば結婚かもしれないよ」と背中を押されていたのです。
年齢的にも、そろそろ次の一歩を踏み出していい頃だと、頭では分かっていました。
ある日のデートの帰り道、彼はいつもと違うしんみりとしたトーンで、家族のように慕っていた人の話を切り出してきました。
最近亡くなったというその人のことを、彼は今でも本物の家族のように思っているのだと言うのです。
「自分が好きになった人を、いつかその人の墓前で紹介したいんだ」
そう続けたとき、彼の声は確かに震えていました。
さらに「結婚したらどんな暮らしになるか」というイメージまで、具体的に語ってきたのです。
料理の好み、休日の過ごし方、子どもが生まれたら名づけはどうしたいか。
(この人、本気で私のこと好きなのかもしれない)
長く凍っていた胸の奥が、ゆっくり溶けていく感覚がありました。
忘れられなかった人の影が、少しずつ薄くなっていくのを感じたのです。
車中でためてから告げられた一言に残った怒り
その夜、家まで送ってくれた車の中でのことでした。
エンジンを切った静かな車内で、彼は珍しく言葉を選んでいるように見えたのです。
横顔を見ると、何かを言いかけては飲み込んでいる。ためて、ためて、ためて、ようやく彼は恥ずかしそうに口を開きました。
「これからも…」
続きを待つあいだ、心臓の音だけがやけに大きく聞こえていました。これは告白だ、と私は確信していたのです。
墓前の話、結婚後の暮らしの話、すべてが今この一言に向かって積み上げられてきたのだと、本気で信じていました。
けれど、彼が続けて口にしたのは、まったく別の言葉でした。
「友達でいて下さい」
カチン。
胸の中で、温まりかけていた何かが冷たく固まる音がしました。
あれだけ間を取って、あれだけ恥ずかしそうにためて、出てきた答えがそれ。
私は何も言えず、シートベルトを外す音だけが、車内に妙に響いたのを覚えています。
家に帰ってから、私はそのまま寝込んでしまいました。
何が悪かったのか、何を勘違いしていたのか、答えの出ない問いが布団の上をぐるぐる回り続けたのです。
数年後、彼は別の女性と結婚したと耳にしました。それを聞いてから、誰かを好きになりかけるたびに、あの夜の沈黙がふっと胸の奥に戻ってくるようになったのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
登場人物から探す
テーマ・シチュエーションから探す
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

