Share
「もうひとり孫がいればね」帰省のたびに義実家から圧をかけられる私→今の子供の人数で十分なのに残る最悪な気持ち

「もうひとり孫がいればね」帰省のたびに義実家から圧をかけられる私→今の子供の人数で十分なのに残る最悪な気持ち
帰省のたびに繰り返される義母の一言
盆と正月、年に2回の義実家への帰省。私は40代、夫の実家には新幹線で3時間かけて向かう。
玄関を開けると、義母はいつも満面の笑みで迎えてくれる。義父も孫たちの顔を見ると相好を崩す。
子供は2人。上は高校生、下が低学年。我が家にとってはちょうどいい人数だと夫婦で納得して、ここまで育ててきた。
夕食の席。義母は孫たちの皿に煮物を取り分けながら、ふと遠くを見る目になって言った。
「もうひとり孫がいればね」
箸を持つ手が止まる。
義父は新聞をめくりながら、聞こえているのか聞こえていないのか、無言。
夫は曖昧に笑って、湯呑みのお茶を飲んでいる。
場の空気は変わらないまま、話題はいつのまにか孫たちの学校の話に流れていく。
でも私の中では、その一言だけが残響のように残り続けていた。
遠回しの「圧」と、答えの出ないモヤモヤ
義母は決して直接「もう一人産んでほしい」とは言わない。
「上の子に弟か妹がいたら、賑やかになるのにねえ」
「3人兄弟って楽しいわよ。私もそうだったから」
「上の子が下の面倒をみてくれるのって、いいものよね」
毎回、角度を変えながら、何度も同じ方向に話を戻してくる。
義父も義父で、テレビのCMで赤ちゃん用品が流れると「最近のオムツはすごいねえ」と意味ありげな視線をこちらに送ってくる。
本人たちの中ではきっと、孫を可愛がる祖父母の自然な願望なのだろう。悪意があるわけではない。
けれど、私の体力も家計も生活設計も、義実家の理想とは違う場所にある。
子育ては想像以上に過酷で、上の子が生まれたときに「もう一人」と気軽には思えなかった。下の子の出産も帝王切開で、産後の回復にも時間がかかった。
2人で打ち止めにする決断は、夫婦で何度も話し合って出した答えだった。
その重みを、義母は知らない。
「うちは2人で十分です」と笑顔で返したいのに、毎回うまく言葉にならない。
言ったところで「ええ、そうよね」と一瞬流されて、半年後にはまた同じ話題が戻ってくる。それがわかっているから、口にする気力も湧かない。
新幹線の帰り道、窓の外の夕焼けを見ながら思う。
義母が悪い人ではないことも、私が間違っていないことも、両方わかっている。
だからこそ、どこにもぶつけられないこのモヤモヤだけが、帰省のお土産のように静かに胸に積もっていく。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
登場人物から探す
テーマ・シチュエーションから探す
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

