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「ずるいよ、そんなの」結婚10年目、サプライズとは無縁の寡黙な夫が仕掛けた涙腺崩壊の出来事

今日は私たち夫婦にとって、結婚10周年の記念日。
世間一般では「スイートテン」と持て囃される特別な日ですが、私にはまったく関係のないイベントだと思い込んでいました。
というのも、私の夫は筋金入りの不器用で、言葉数が極端に少ないタイプだからです。
「ねえ、今日で私たち結婚10年目になるね。夜は何か特別なものでも食べようか?」
「……いや、特別なことはしなくていい。」
今朝の朝食時の会話も、これだけで終わってしまいました。
誕生日や結婚記念日に素敵な贈り物をもらったのは新婚の頃が最後で、それ以降はすっかりご無沙汰です。
こっそりプレゼントを用意している素振りもなければ、照れ隠しにでも感謝を伝えてくれる気配もゼロ。
無駄に期待すると落ち込むだけだ。そう自分の心にストップをかけ、ひっそりとため息をつきながら、私はいつものようにパートの仕事へ出かけました。
何気なく帰宅した私を待ち受けていた光景
夕方、スーパーの袋を両手に提げて家路についた時のことです。
「帰ったよー」
誰の返事もない薄暗いリビングの照明を点けた途端、私はその場から一歩も動けなくなってしまいました。
普段なら読み終わった新聞やリモコンが無造作に置かれているだけのダイニングテーブル。
その中央に、うちの部屋にはどう考えても不釣り合いな、見慣れないアイテムがポツンと置かれていたのです。
それは、美しい真紅のバラが一輪でした。
寡黙な夫が残した「ずるすぎる」手紙
何が起きたのか理解できずに呆然としていると、そのバラのすぐ脇に、少し歪に折られた便箋が添えられているのが目に入りました。
震える指先でゆっくりと開いてみると、見慣れた夫の筆跡で、短いながらも温かいメッセージが書かれていたのです。
『10年間、俺のそばにいてくれてありがとう』
ほんの一言だけ。
ドラマチックな詩でも、長文のラブレターでもありません。
けれど、普段は「好き」どころか「ありがとう」すら恥ずかしがって口にしない夫が、仕事の合間に花屋に立ち寄りこのバラを選び、わざわざペンを握って手紙を書いてくれたのです。
その不器用で愛らしい姿を想像した途端、私の視界は一気に涙で滲みました。
「もう、こんなの泣いちゃうに決まってるじゃない」
次々と溢れ出てくる涙を指で拭いながら、私は心の底から実感しました。
ああ、私はこの人を人生のパートナーに選んで本当に良かった。
そしてこれからも、どんな苦労があっても一生この人に寄り添っていこうと。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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