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「その言葉遣い、社会人としてどうなの?」毎日ダメ出しをしてくる上司。しかし、上司からの引き継ぎ資料を開いた私の手が止まったワケ

「その言葉遣い、社会人としてどうなの?」毎日ダメ出しをしてくる上司。しかし、上司からの引き継ぎ資料を開いた私の手が止まったワケ
終わらないダメ出しの日々
私の部署には、重箱の隅をつつくような指摘ばかりしてくる上司がいます。
「ここのグラフの配色、もう少しセンス良くできないかな?」
「さっきの電話応対だけど、その言葉遣いは社会人としてどうなの?」
業務の核心とは全く無関係な、細かすぎるダメ出しの嵐。
顔を合わせるたびにチクチクと言葉の棘を刺され、出社するだけで胃が重くなる毎日です。
「申し訳ありません。次から気をつけます」
表面上は素直に反省しているふりをしながらも、内心のストレスは限界ギリギリ。
それでも、ここで口答えをして火に油を注ぐのは賢明ではありません。
今後の業務に支障が出るくらいなら、心を無にしてやり過ごすのが最大の自己防衛。
「はいはい、おっしゃる通りですね」と頭の片隅で念仏のように唱えながら、嵐が過ぎ去るのをじっと耐え忍んでいました。
そんなある日のこと。上司から引き継いだ重要データをチェックして、結果を報告するよう指示されました。
パソコンを開き、送られてきた資料に目を通し始めた私の手が、あるページでピタッと止まりました。
「あれ……?これ、前提条件から全部ズレてない?」
完璧主義な上司の「致命的なミス」
それは、単なる誤字脱字などではなく、プロジェクトの根幹を揺るがす決定的なミスでした。
そして、そのページを作成したのは他でもない上司本人。
「いつも私にはあんなに偉そうに説教するのに、自分はこんな特大のミスをしてるじゃない……」
私の胸の奥で、反撃のゴングが高らかに鳴り響きました。
千載一遇のチャンス到来です。
私は問題の資料をプリントアウトし、上司のデスクへと足を向けました。
「お疲れ様です。引き継ぎいただいたデータの件で、少しご相談がありまして」
「ん?何か分からないことでもあったの?」
相変わらず、どこか気怠そうで上から目線な上司。
私はわざとらしく困ったような表情を作り、致命的なエラー箇所を指差しました。
「ここの数値なんですけど、どう計算しても辻褄が合わなくて……。私の理解不足かもしれないのですが、どう処理するのが正解でしょうか?」
「……えっ?」
上司の表情が、文字通りサッと青ざめました。
慌ててパソコンの画面に顔を近づけ、自分がとんでもないミスをやらかした事実に気づいたようです。
「いつも細やかなご指導をいただいているおかげで、違和感にすぐ気づくことができました。これ、このままクライアントに提出しても問題ないデータですか?」
あえて最高の営業スマイルを浮かべ、たっぷりの皮肉を込めた会心の一撃。
「あ、いや……それはマズいな。ごめん、私の勘違いだ。すぐ修正するから置いておいて……」
いつもはふんぞり返って文句ばかり言う上司が、しどろもどろになって冷や汗を流している姿。
その狼狽えぶりを見た瞬間、これまで溜まりに溜まった心のモヤモヤが、嘘のようにスッと晴れ渡っていくのを感じました。
波風を立てずにひたすら耐え忍んできたからこそ味わえた、極上のカタルシスでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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