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「ふざけるな!」機嫌が良かった上司の態度が一変…なぜ?原因は新卒の子が渡した書類。実は…【短編小説】

ふざけるな機嫌が良かった上司の態度が一変なぜ原因は新卒の子が渡した書類実は短編小説

上機嫌の上司

私の職場の上司は、普段から厳しく、ピリピリしていることが多い人です。私たち部下は、いつも顔色をうかがいながら仕事をしていました。

ところが、その日の朝の上司は、信じられないくらい機嫌が良かったのです。お気に入りの取引先と大きな契約がまとまったとかで、朝から鼻歌交じり。

私たちにも冗談を言ったり、お菓子を配ったりするほどでした。オフィス全体が「今日は平和だね」と、久しぶりに和やかな空気に包まれていました。

その雰囲気が一変したのは、お昼を少し過ぎた頃です。

今年入社した新卒の彼が、緊張した面持ちで上司のデスクへ向かいました。何か書類を提出するようです。上司はまだ機嫌が良く、「お、どうした?」と笑顔で応じていました。

彼が「これ、お願いします」と書類を差し出した、その瞬間でした。

響き渡る怒号と、新人の震える声

「ふざけるな!」

雷が落ちたような怒声がフロアに響き渡りました。上司はデスクを強く叩き、さっきまでの笑顔は完全に消え失せています。「君、何度言ったら分かるんだ!」

私たちは何が起きたのか分からず、凍りつきました。新卒の彼は、目を白黒させ、真っ青な顔で「も、申し訳ありません!」と震えています。

何かの数字が間違っていた? 提出期限を破った? でも、あんなに機嫌が良かったのに、なぜ…?

オフィスは静まり返り、上司の怒鳴り声だけが響きます。新卒の彼は泣きそうな顔で自分の席に戻っていきました。

あまりに理不尽な変わりように、私は心配になって、上司が席を外した隙にこっそり彼に近づきました。「…大丈夫? 何があったの?」

彼はまだ震えながら、小さな声で教えてくれました。

「書類の…ホチキスの留める位置が、違ったみたいで…」

「え?」

実は、その上司には「書類はすべて、左上、必ず斜め45度の角度で留めること」という、誰も理解できない強いこだわりがあったのです。彼はそれを知らず、普通にまっすぐ縦に留めて提出してしまったのでした。

たった、それだけのことで…?

あんなに機嫌が良かったのに、そのこだわり一つで、すべてがひっくり返るなんて。私たちは言葉を失いました。

機嫌が良い日こそ、細部へのチェックが厳しくなるのでしょうか。理不尽な地雷に、私は深いため息をつくしかありませんでした。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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