GLAM Editorial

2023.12.11(Mon)

漢方と薬膳から知る意外な肩こり対策!最新治療器もご紹介

 

年末年始のお休みは、たまりにたまった肩こり対策をするのに絶好の機会。漢方と薬膳の考え方をもとに辛い料理を食べたり、最新の肩こり治療に役立つアイテムを使ったりして対策しましょう。

 

■肩こりのメカニズム

出典:パナソニック

 

悩ましい肩こり。どうして起きるのでしょうか?

 

高周波治療器などを長年開発しているパナソニックによれば、肩こりのメカニズムについて次のように解説しています。

 

まず、長時間のパソコン作業等で同じ姿勢を続けると、筋肉が緊張し、硬くなり、血管を圧迫。圧迫されると血液の循環が悪くなり、血液の循環が阻害されると酸素や栄養が全身に行きわたらなくなって、老廃物も運び出せなくなることで、コリが生まれるといいます。

 

この肩こりの悪循環を断ち切るためには、肩こりの原因となる筋肉の緊張を取り除くことと、血流を改善することが大切だといいます。

 

■漢方&薬膳アドバイザーが教える肩こり対策

 

血流を改善する方法にはいくつかあるようですが、その一つが、食事によるもの。

 

漢方&薬膳アドバイザー杏仁美友さんは薬膳の観点から次のように話しています。

 

「薬膳の考え方では、血流促進することを血のめぐりを活性化するという意味で「かっけつ(活血)作用」と言います。かっけつ作用がある食べ物は、たまねぎ、ニラ、味噌、酒(酒粕)、パセリ、バジル、みょうが、チンゲンサイなどがあります。意外なものでは、鮭やサフランなどもかっけつ作用があります。実は、これらの食べ物は血流の悪さからくる肩こりをやわらげるのに効果的です」

 

また、薬膳では「寒(かん)」「涼(りょう)」「平(へい)」「温(おん)」「熱(ねつ)」の五性という考え方があるそうで、辛い食べ物の代名詞・唐辛子にはかっけつ作用はないものの、薬膳の中でもっともからだを温める「大熱」に分類され、からだを温める効果があるそうです。温性・熱性の食べ物でからだを温めることも効果的とのこと。

 

かっけつ作用のある食品と唐辛子を取り入れて、肩こり対策を行いましょう。

 

  • 食べ過ぎには要注意!

ただし、食べすぎは禁物と杏仁さんは話します。

 

「ニラ、生姜、にんにくなど、辛い食べ物は胃腸への負担が大きいものが多いです。できれば生ではなく加熱して食べるようにしましょう。さらに、辛い食べ物の食べ過ぎは必要な水分を失いやすいので避けましょう」

 

■肩こりの人にもおすすめ!辛い料理レシピ2

杏仁さんによる、辛い料理レシピを2つご紹介します。

 

1.「ニラのピリ辛漬け」


「からだを温め血流をよくするニラと、寒さを取りのぞく力の強い唐辛子(豆板醤)とお腹を温めるにんにくが入った、血流と冷えの改善が両方期待できるお手軽な一品です。生のニラやにんにくは刺激もあるので、胃腸が弱い方は溶き卵と鶏がらスープの素とあわせてスープにしたり、中華麺とあえて焼きそばにするなど、加熱して食べるとよいでしょう」(杏仁さん)

 

【材料(2人分)】

ニラ…一束(100g

白ごま…大さじ1

しょうゆ…大さじ1

みりん…大さじ1

ごま油…大さじ1

豆板醤…小さじ1

すりおろしにんにく…小さじ1/2

 

【作り方】

1)ニラは4cm幅に切る。太い軸の部分は、厚さを半分に切る。

2)密閉袋に1とそのほかの材料を入れ、まんべんなく揉み込む。

3)3時間~一晩冷蔵庫に入れて漬け込む。(すぐ食べてもいいが、漬けたほうが味が馴染んで美味しい)

 

 

2.「ナスとピーマンのカレースープ」


「ナスは熱を冷ますとともに血行を良くし、余分な水分を排出するので、むくみなどに効果的です。からだを冷やす作用もあるので、からだを温めて血液の流れをさらに促進する玉ねぎ、カレー粉、パセリを合わせ、ナスの寒性を和らげます。パプリカは気のめぐりを良くし、イライラや緊張をほぐす作用があるので、一緒に入れることでストレス緩和にも役立ちます」(杏仁さん)

 

【材料(2人分)】

ナス…1

赤パプリカ…1/2

玉ねぎ…1/4

パセリ…適宜

ケチャップ…小さじ2

カレー粉…小さじ1

コンソメキューブ…1

オリーブオイル…小さじ2

塩コショウ…適宜

 

【作り方】

1)ナスは1.5cmの角切りにし、赤パプリカ、玉ねぎも同様の大きさに切る。

2)鍋にオリーブオイルを入れて熱し、1と軽く塩を振って炒める。

3)玉ねぎがしんなりしたら、水500cc、ケチャップ、カレー粉、コンソメキューブを入れ、素材が柔らかくなるまで中火で煮込む。

4)塩コショウで味を調え、器に移してみじん切りのパセリを加える。

 

どちらも肩こりや辛いもの好きには気になるレシピですね! ぜひこの冬、作ってみましょう。

 

■最先端の肩かけ高周波治療器

パナソニック「高周波治療器 コリコランワイド EW-RA55038,610円(税込)

 

肩こりは、この年末年始から集中治療をおうちではじめてみるのもおすすめです。

 

パナソニックから新発売された「高周波治療器 コリコランワイド EW-RA550」は、肩にかけるだけで、薄くて軽いのに、広範囲のコリにアプローチできる画期的なアイテム。

 

12個の高周波デバイスがコリのポイントにフィットして、広範囲にコリの原因である血行を促進します。

 

刺激や痛みがないから、長時間つけて、治療し続けることができるのは便利です。

 

別売品の腰アタッチメントで腰周りにも使えるので、腰痛がある人にもおすすめです。

 

 

 

この冬から、コリコランワイドと辛いもので肩こり対策をはじめましょう。

 

 

【専門家プロフィール)】


漢方&薬膳アドバイザー 杏仁美友さん

漢方薬や薬膳で自身の体調不良を改善したことをきっかけに、漢方や薬膳の世界に興味を持ち始める。2011年に薬膳コンシェルジュ協会を設立し、学んだ知識がすぐに役に立つ薬膳や薬膳茶の資格講座の 運営にも力を注いでいる。テレビや雑誌などの取材、レストランのメニュー監修、総合情報サイト「All About」漢方・薬膳料理ガイド、薬膳サプリの商品開発、講演会なども精力的におこなう。「こころに漢方を、くちびるに薬膳を」をモットーに、身近な食材を使ったカンタン薬膳やわかりやすい漢方の知恵を紹介している。近著に「スーパーにある材料で薬膳でも試してみよか」(オレンジページ)があり著書多数。

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