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「なんでお前みたいなやつを採用したんだろう」と私を否定し続ける上司。部署移動後に気づいた、違和感の正体

「なんでお前みたいなやつを採用したんだろう」と私を否定し続ける上司。部署移動後に気づいた、違和感の正体
ミスを指摘するのではなく、存在を攻撃してくる上司
その直属の課長が怖かった。
書類の入力を間違えただけで、こちらを見据えながらこう言い放った。
「お前はその仕事に向いてない」
確認漏れがあれば「なんでお前みたいなやつを採用したんだろう」とため息をついた。
こちらが謝れば謝るほど、言葉はどんどん鋭くなった。
最初は「厳しい人だ」と受け止めようとした。
仕事でミスをした自分にも非があると、無理やり飲み込もうとした。
でも毎日のようにその繰り返しが続くうちに、何かが変わっていった。
ミスの内容よりも、放たれた言葉の方が体の奥に刺さって取れない。
「向いてない」「雇わなければよかった」。それは仕事の話ではなく、私への否定だった。
気づいたら、出勤前に胃がきゅっと縮む感覚が毎日続くようになっていた。
仕事のあとも追いかけてくる感覚
退社してからも頭の中で再生される。
今日言われた言葉、昨日言われた言葉が、電車の中でも、夕飯を食べながらでも、ぐるぐると回り続けた。
同じ部署の中堅の先輩に相談してみたことがある。
入社してそれなりに経つ、ベテランの女性だった。
「気にしたらあかん、あの人ああいう人やから」
悪意はなかったと思う。
でも「気にしないで」と言われるほど、気にしてしまう自分を責める気持ちが増した。
ある朝、鏡を見ながら「今日も行かなきゃ」と自分に言い聞かせていることに気づいた。
仕事に向かうのに、こんな気持ちが必要なのか。そう思ったとき、初めてこれはおかしいと感じた。
解決しないまま残る感覚と、じっくり向き合った日
その後、部署の異動があって課長とは直接かかわる機会がなくなった。仕事の内容も変わり、少しずつ日常は戻ってきた。
でも正直に言うと、完全に消えたわけではない。
何かでつまずいたとき、あの頃の言葉がふと蘇ることがある。
あの日の課長の声が、まるで自分の内側から聞こえてくるみたいに。
人格を否定する言葉は、受けた側の心のどこかに住み着いてしまう。
仕事のミスは修正できる。でも「お前はここにいなくていい」と言われ続けた記憶は、もっと深いところを傷つける。それはただの指導でも指摘でもなく、その人の存在そのものを削っていく行為だと今は思う。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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