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「必ず報告しろよ」在宅勤務者を対象に日報を求める上司。だが、厳しすぎるルールに退職を決意【短編小説】

「必ず報告しろよ」在宅勤務者を対象に日報を求める上司。だが、厳しすぎるルールに退職を決意【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

分単位で監視される在宅ワーク

「在宅だからこそ、透明性が大事なんだ。必ず報告しろよ」

上司のその言葉が、私にとって地獄への入り口となりました。

私が勤める会社で完全リモートワークが導入された際、私は通勤時間がなくなる喜びで胸を躍らせていました。

しかし、現実は想像以上に甘くなかったのです。上司から共有されたのは、スケジュールを分単位で埋め尽くす「管理用エクセル」でした。

「9時から9時10分、メールチェック。9時10分から10時、資料作成準備」

そう正直に記入して送信すると、数分後には必ず厳しい指摘が入ります。

「準備に50分もかかるのか? 具体的な内訳を教えろ。あと、10時から10時5分までの空白は何だ?」

単に集中力を整えるための数分間や、お手洗いに行った時間さえ、上司は「給料泥棒」と言わんばかりの勢いで詰めてくるのです。

いつしか私は、本来の業務よりも「いかに上司を納得させる報告書を書くか」という作業に全精力を注ぐようになりました。

キーボードを叩く音だけが空虚に響く部屋で、自分がまるで感情を持たない機械の部品になったような錯覚に陥ります。

自由を取り戻した最後の日報

ある日の午後、画面上で点滅する「至急返答しろ」というチャットの文字を見て、私の中でプツンと何かが切れました。これでは家が快適なオフィスになったのではなく、ただの監視部屋になっただけです。

私は最後の日報を書き上げました。そこに記したのは、その日の業務内容ではありません。

「15時、退職届提出。15時1分、パソコンの電源を切る」

最後の一行を打ち込み、送信ボタンを押した瞬間の解放感は今でも忘れられません。

重い監視の目から逃れ、ベランダに出た私の頬を撫でた風は、驚くほど自由な香りがしました。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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