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「笑っていれば大丈夫!」誰からも慕われるポジティブな同期。二人きりのオフィスで聞いた、彼女のゾッとする本音

「笑っていれば大丈夫!」誰からも慕われるポジティブな同期。二人きりのオフィスで聞いた、彼女のゾッとする本音

職場の太陽、その輝かしい表の顔

「失敗なんて誰にでもあるって!笑っていれば大丈夫!」

フロアの空気を一瞬で明るくする、よく通る声。

私の同期である彼女は、社内でも有名な「歩くポジティブ人間」です。

役職や年次を問わず、彼女のデスクの周りには常に人生相談を持ちかける人が絶えません。

相談者の話を真剣な眼差しで聞き、「次は絶対うまくいくよ」と励ます。

その姿は、ストレスの多い職場においてまさしく太陽のような存在でした。

隣席の私は、「どうしてあそこまで他人に寄り添えるんだろう」と尊敬の念を抱いていたのです。

ある日の夕方近く、後輩が今にも泣き崩れそうな表情で彼女を頼ってきました。

「お忙しいところすみません、少しだけ聞いてもらえませんか……」

「全然いいよ!どうしたの、深刻そうな顔して」

彼女はキーボードを叩く手を止め、まっすぐに後輩を見つめます。

「実は、取り返しのつかないミスをしてしまって……」

「そっかそっか、それは辛かったね。でもさ、ここを乗り越えたら一回り大きく成長できるチャンスじゃない?」

「……ありがとうございます。先輩に話を聞いてもらったら、少し前を向けそうです!」

後輩の顔に安堵の笑みが浮かびました。

その様子を眺めていた先輩社員たちも「彼女は本当に人のケアが上手い」「あの子の明るさに救われるよ」と感心しきりです。

褒められた彼女は、「とんでもないです、私の長所はポジティブなところだけですから!」と、いつもの眩しい笑顔を弾けさせていました。

定時後に外された「仮面」と冷ややかな本性

ところが、定時のチャイムが鳴り終わり、フロアに私と彼女だけが取り残されると、空気は一変しました。

「……あーあ、やっと帰れる」

オフィスチェアにぐったりと寄りかかり、彼女が吐き出した重い溜息。

そこには、日中のあの輝くようなオーラは欠片も残っていません。

「お疲れ様。今日も引っ張りだこだったね、みんなの相談役」

私が軽い調子で労うと、彼女は口元にだけ笑みを貼り付けたまま、氷のように冷たい声で呟きました。

「毎日毎日、他人の生産性のない愚痴ばっかりで本当にウンザリ」

「えっ……?」

予想外すぎる言葉に、私は息を呑みました。

「あんなの、『元気出して』って適当に相槌打っておけば、勝手にスッキリして帰っていくからチョロいよね」

感情の抜け落ちた目でスマートフォンをスクロールする、冷ややかな横顔。

「人の暗い話なんて、本当は一ミリも興味ないのに。あー、マジでしんどい」

嫌なら、最初から「ポジティブな相談役」なんて役回りを引き受けなければいいのに。

裏で毒を吐き捨てるほどストレスを溜めてまで、他人のネガティブな感情を処理し続ける彼女の闇が、私には到底理解できませんでした。

彼女の「温かい励まし」に涙ぐんでいた後輩たちは、この氷のような素顔を一生知る由もないでしょう。

明日もまた彼女は「完璧な職場の太陽」という仮面を被り、涼しい顔で人々の悩みを聞き流すのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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