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「ちゃんと言っておかなきゃいけないことがあるんだ」マッチングアプリで出会った彼からの告白。だが、続く言葉に思わず言葉を失った

「私って天才かも」リモートワークでサボるために偽装工作→上司からのメールを見て顔面蒼白に【短編小説】
マッチングアプリで出会った彼
「ねえ、そろそろ入籍の日、決めようか」
パンケーキを頬張る彼の口から飛び出した、待ちに待った言葉。
マッチングアプリで出会って半年、30代同士の私たちは驚くほどトントン拍子に結婚への階段を駆け上がっていました。
「そうだね。大安とか、お互いの仕事の区切りがいい時かな」
「あ、その前に……ひとつ、ちゃんと言っておかなきゃいけないことがあるんだ」
急に真剣な表情を見せる彼。
(えっ、まさか借金?それとも、実はバツイチだったとか……?)
最悪な展開を想像し、思わず身構える私。
彼が明かした秘密
「実はさ……俺、自分の会社を経営してるんだ。社長、なんだよね」
「……はい?」
あまりに予想外な一言に、フォークを止めたまま固まってしまいました。
「社長って……どこかの会社に勤めてるんじゃなくて?」
「うん。小さい会社だけどね」
彼の年齢からして、てっきりどこかの平社員か、よくて中堅どころだとばかり。驚きすぎて、面白いほど声が出ません。
「え、なんで今まで黙ってたの!?」
「いや、隠してたわけじゃないんだけど……。アプリのプロフィールに『経営者』って書くと、なんか身構えられちゃうかなと思って。中身を見てほしかったんだ」
照れくさそうに頭をかく彼。
「普通の会社員だとばっかり思ってたよ……」
「ごめんごめん。でも、中身は今まで見てきた通りの俺だから」
普通の男性と結婚して、普通に子どもを産んで、普通に暮らしていく。
そんな「当たり前の幸せ」を思い描いていたはずが、気づけば私は「社長夫人」という予想外の肩書きを手にすることに。
まるでラブコメのヒロインになったかのような、現実味のない展開。
「社長夫人なんて、私に務まるかな」
「何言ってるの。今まで通りでいいんだよ。そんな立派なもんじゃないし」
その後、無事に入籍。
「社長」とは言っても零細企業の経営者です。
ドラマに出てくるような、シャンパングラスを傾ける豪華なパーティーも、ガレージに並ぶ高級外車もありません。
「今日、スーパーで卵が安かったんだよ!」
「おっ、助かるね。明日の朝ごはんにしようか」
そんな会話を交わしながら、私たちは今も変わらず、つつましく、そして穏やかな毎日を積み重ねています。
人生、どこでどんなサプライズが待っているかわからないもの。
今のこの「普通」で「特別」な暮らしが、私には一番心地よいのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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