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実は『焼酎』の「酎」は古代中国で三度醸した濃い酒の意味!『泡盛』の語源と並べて辿る、お酒の漢字に潜む知られざる歴史の事情
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居酒屋の焼酎と泡盛、漢字をひとつずつ辿ると由来が見えてきます
居酒屋で何気なく注文している焼酎と泡盛。ひらがなでもじゅうぶん通じる名前ですが、漢字にしてみるとなかなか手強い字面です。
コトバンクの「酎」の解説と、沖縄県酒造組合の「泡盛の名前の由来」をのぞいてみると、たった一文字、たった二文字の中に、古代中国の酒造りと琉球の蔵の風景がきちんと収まっていることが見えてきました。
クイズ:「焼酎」の「酎(ちゅう)」が本来あらわす意味は
ヒントは3つ。
・古代中国の字書にも登場する古い字
・お酒の濃さや仕込みの回数に関わる
・もともとは蒸留酒を指す字ではなかった
選択肢
1.甘く仕上げたお酒
2.三度かさねて仕込んだ濃いお酒
3.冷やして飲むお酒
4.お祝いの席で出すお酒
正解は?
正解
「酎」=三度かさねて仕込んだ濃いお酒。
コトバンクが引く字書『説文解字(せつもんかいじ)』には「三たび重ねたる醇酒(じゅんしゅ)なり」とあり、何度も醸し直して仕上げた芳醇(ほうじゅん)で濃い酒のことを指していました。
日本に蒸留の技術が伝わったあと、その「濃く強い酒」のイメージが受け継がれ、「焼いて(蒸留して)つくる濃い酒」=焼酎、という二文字に落ち着いたと考えられています。
「泡盛」の名は、蒸留したての酒の泡から
では泡盛のほうはどうでしょう。
沖縄県酒造組合の解説によると、その名が記録に登場するのは1671年、琉球王国から徳川幕府への献上品目録に「泡盛酒」と書かれたのが最初です。
名前の由来には粟(あわ)説や薩摩(さつま)命名説など複数の説がありますが、もっとも有力とされているのが「泡説」。
蒸留したての酒を、片手に持った茶碗や猪口(ちょこ)めがけて数十センチ上からゆっくり落とし、立ちのぼる泡の細かさと持ちで出来の良し悪しを見ていたそうです。
良い酒ほど細かな泡がふっくらと盛り上がる。だから「泡盛」、というわけです。
漢字でたどる、お酒のいろいろ
・清酒(せいしゅ):もろみを濾(こ)して澄ませた酒
・濁酒(だくしゅ・どぶろく):濾していない白く濁った酒
・葡萄酒(ぶどうしゅ):ワインの漢字表記
・麦酒(ばくしゅ):ビールの漢字表記
・甘酒(あまざけ):米麹(こめこうじ)由来の発酵飲料
まとめ
古代中国で三度かさねて醸した濃い酒を指した「酎」。蒸留したての酒の泡の盛り上がりで出来を確かめた「泡盛」。
漢字をひとつずつ辿ると、お酒の名前は単なる飲み物の呼称ではなく、酒造りの歴史と職人さんたちのまなざしが、そのまま字に刻みこまれた小さな記録だったというわけです。
参考
・コトバンク「酎(チュウ)」
・沖縄県酒造組合「泡盛の名前の由来」

GLAM Entame Editorial
編集部
エンタメやカルチャーを入り口に、今を生きる大人の感性や知的好奇心を刺激する編集部チームです。話題のニュースやトレンド、SNSで広がるカルチャーから、思わず考えたくなる大人の常識クイズまで。楽しみながら学び、視野を広げられるコンテンツを通して、日常にちょっとした発見や会話のきっかけを届けています。ただ消費するだけのエンタメではなく、知ること・考えること・共有することを大切に。大人だからこそ楽しめるポップカルチャーを、発信しています。
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