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実は『ヒマワリ』が太陽を追いかけるのは咲く前まで!咲いた後は「東向きで止まったまま」動かないおなじみの夏の花の事情

ヒマワリは「太陽を追う花」、でも追うのはいつまで?
「ヒマワリは太陽を追いかける花」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
ところが、夏の畑で咲きそろったヒマワリをよく見ると、花は同じ方向を向いたままほとんど動いていないことに気づきます。
実はヒマワリが太陽を追うのは花が咲く前まで。咲くとぴたりと止まり、東を向いたまま夏を過ごすのだそうです。
日本植物生理学会の解説をのぞいてみたら、ヒマワリなりの合理的な事情が見えてきました。
追いかけるのは「蕾と若い茎」の時期だけ
日本植物生理学会の解説によると、若いヒマワリの茎は、朝に東、昼に真上、夕方に西と、太陽を追って一日中向きを変え続けます。
これは、光に反応した向日性の動きで、茎の片側がより伸びる「生長運動」によるもの。
ところが花が大きく開く頃になると、茎の成長そのものが止まり、首を回す力もなくなります。
ここから先のヒマワリは、動かない花に変わっていくわけです。
咲いた後は東を向いたまま動かない
開花を終えたヒマワリの花は、生育地によって東か西、どちらかを向いて止まるそうです。
大阪大学の柴岡弘郎名誉教授の解説では、植物が感じる光は青色光(青っぽい波長の光)が中心で、夕日は赤みが強く青色光が少ないため、植物にとって夕方は「とても暗く感じる時間」になるとのこと。
結果として、周囲に遮るものがない場所では朝日の方角=東を向いたまま止まる花が多くなるのだといいます。
一度成長を止めた茎は、外から向きを変えてもそのままで、もう元には戻りません。
東向きで待つことには、もう一つの利点が
2016年にアメリカで発表された研究(Science誌掲載)では、東を向いた花は朝日で温まりやすく、ハナバチなど花粉を運ぶ昆虫(送粉者・そうふんしゃ)の訪問が増えやすいことも報告されているそうです。
寒い朝には、温かい花のほうが虫にとって魅力的、というわけです。
動かない代わりに、虫が来やすい向きでじっと待つ。ヒマワリにとっては、種を残すための落ち着いた作戦なのですね。
まとめ
太陽を追いかけるのは咲く前の若い時期だけ。
咲いた後はぴたりと東を向いて、虫が来やすい姿勢で夏を過ごす。
ヒマワリは派手な見た目に反して、ずいぶん落ち着いた花なのです。
参考
・日本植物生理学会「みんなのひろば」植物Q&A「ヒマワリは東を向くそうですが」
・科学技術振興機構 J-GLOBAL「ヒマワリの向日性,花の向き,そして送粉者の訪問の概日調節」

GLAM Entame Editorial
編集部
エンタメやカルチャーを入り口に、今を生きる大人の感性や知的好奇心を刺激する編集部チームです。話題のニュースやトレンド、SNSで広がるカルチャーから、思わず考えたくなる大人の常識クイズまで。楽しみながら学び、視野を広げられるコンテンツを通して、日常にちょっとした発見や会話のきっかけを届けています。ただ消費するだけのエンタメではなく、知ること・考えること・共有することを大切に。大人だからこそ楽しめるポップカルチャーを、発信しています。
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