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実は銅線の中の電子はカタツムリより遅く流れていた!それでもスイッチで明かりが一瞬で点く電気の意外すぎるからくり

実は銅線の中の電子はカタツムリより遅く流れていたそれでもスイッチで明かりが一瞬で点く電気の意外すぎるからくり

銅線の中で、電子はカタツムリより遅かった

スイッチを入れた瞬間に明かりが点き、コンセントに差した家電もすぐ動き出す。

電気は光のような速さで届くもの、と思いがちです。

ところが銅線の中を進む電子そのものの速度を調べてみたら、なんとカタツムリより遅いというから驚きです。

日本鋳造工学会や関西電力の解説をのぞいてみると、納得の物理のからくりが見えてきました。

電子の速度は秒速0.1mm以下

銅線の中の電子は、電圧をかけるとごくゆっくり一方向へ流されていきます。

これを「ドリフト速度(電気の流れによって電子が動く平均の速さ)」と呼び、家庭の配線レベルではおおむね秒速0.1mm以下とされています。

1時間動いても、わずか36cm。カタツムリよりもずっとのんびりとした歩みです。

あなたの家の銅線の中でも、目に見えない粒たちはこのスローモーションで流れ続けているわけです。

届くのは電子ではなく「電気のエネルギー」

では、なぜスイッチを入れた瞬間に明かりが点くのか。

電気を運んでいるのは、実は電子そのものではなく、銅線のまわりを伝わる「電気のエネルギー」のほうです。

電子1つ1つはのろのろ歩いていますが、それを動かす押し出しの力(電場)は、ほぼ光速で銅線の端まで届くといいます。

電場という見えない力が銅線の周囲を光速に近い速さで一気に伝わり、導線の中にあるすべての電子をほぼ同時に一斉に動かしているのです。

粒同士が玉突きのように押し合って連鎖しているのではなく、電磁場による「動け」というエネルギーが一瞬で全体に届く仕組みです。

家庭の電気は交流、電子はほぼ揺れているだけ

さらに意外なのが、家庭のコンセントから流れる電気は「交流」と呼ばれ、電圧の向きが1秒間に50回または60回(東日本50Hz、西日本60Hz)入れ替わっているということ。

つまり銅線の中の電子は、ごく短い距離を前に進んだあと、すぐ後ろに引き返し、また前へ、と細かく往復しているだけ。

一見ほとんどその場で揺れているような状態なのに、テレビも電子レンジも問題なく動いてくれます。電子の歩みより、エネルギーの伝わり方のほうが、ずっと働き者というわけです。

まとめ

電気が瞬時に届くのは、電子が速く走っているからではなく、電場というエネルギーの押し出しが一気に伝わるから。電子は遅くてもエネルギーは速い。シンプルだけれど深い物理の仕組みが、家のスイッチひとつひとつに宿っているわけです。

参考:公益社団法人 日本鋳造工学会 中国四国支部「導線が運ぶ電力は光速だが電子が進む速さはカタツムリ」

参考:関西電力「教えて!かんでん:なぜちがう周波数ができてしまったの?」

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GLAM Entame Editorial

編集部

エンタメやカルチャーを入り口に、今を生きる大人の感性や知的好奇心を刺激する編集部チームです。話題のニュースやトレンド、SNSで広がるカルチャーから、思わず考えたくなる大人の常識クイズまで。楽しみながら学び、視野を広げられるコンテンツを通して、日常にちょっとした発見や会話のきっかけを届けています。ただ消費するだけのエンタメではなく、知ること・考えること・共有することを大切に。大人だからこそ楽しめるポップカルチャーを、発信しています。

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