GLAM Editorial

2023.12.11(Mon)

資生堂が最新研究結果を発表!「Shiseido Innovation Conference 2023 - Beauty for the Future -」レポート

2023年1128日、資生堂は最新の研究成果の発表などを行うカンファレンス「Shiseido Innovation Conference 2023 - Beauty for the Future -」を開催。興味深すぎる資生堂の研究成果を取材してきました。

 

■第1部 資生堂R&D戦略の3つの柱を発表

 

1部では、資生堂R&D(研究開発)戦略の3つの柱である「Skin Beauty INNOVATION」「Sustainability INNOVATION」「Future Beauty INNOVATION」における最新知見が発表されました。

 

資生堂副社長でチーフマーケティング&イノベーションオフィサーの岡部義昭さんは、「『Future Beauty INNOVATION』は、来年以降強化していく戦略の柱であり、肌・身体・心に関する独自の美のアルゴリズムを応用し、資生堂の2030年ビジョンである“Personal Beauty Wellness Company”実現に向けて、来年2月に本格始動するインナービューティー事業へ実装する。」と今後の展望を語りました。

1.Skin Beauty INNOVATION

Skin Beauty INNOVATION」については、資生堂30年以上におよぶ「肌の免疫研究」の成果として、免疫が肌の老化を予防していることが発覚した!と、みらい開発研究所の加治屋さんが紹介。免疫細胞が多い肌ほど老化細胞は少なく、免疫細胞が肌の老化細胞を除去する役割を持っていたということが新発見されたとか。

年齢とともに免疫細胞は減るといわれているし、年とともに肌が老化するのは、免疫との深いかかわりもありそうですね。

 

2.Sustainability INNOVATION

 

Sustainability INNOVATION」については、サステナビリティにまつわる取り組みにも注力すると発表。資生堂はこれまで「2025年までに100%(※1)サステナブルな容器を実現」するという目標を掲げ、循環型の容器包装、処方・成分、リサイクルモデルの開発に注力してきました。

 

1: プラスチック製容器について

 

そして今後は、化粧品の成分・処方に力を入れて取り組むことも伝えられました。循環型原料を開発・活用する未来に向けた取り組みを行っていくということ。

その原料の代表選手が「藻類(そうるい)」、いわゆる「藻(も)」だそうです。

2023年7月から資生堂が戦略提携している「ちとせグループ」代表の藤田朋宏さんも登場し、藻類に着目した「MATSURIプロジェクト」について紹介。

2025年までに藻類を活用した化粧品のプロトタイプを作り、2030年には商業化を目指していくそうです。

藻類の美容・健康効果は美容業界でもジワジワと注目されていますよね! 外資系の有名ブランドにも実は藻類を使っているスキンケアなどをチラホラ見かけます。

今後、藻類を原料としたコスメがひろがっていきそうな予感です。

 

3.Future Beauty INNOVATION

資生堂は「Personal Beauty Wellness Company」を実現するための付加価値経営を推進しているとし、未来に向けた重要なR&D戦略の柱である「Future Beauty INNOVATION」の成果として、「肌・身体・心」の関係性に基づいた資生堂独自の美のアルゴリズムを構築していくことが発表されました。

 

業界をリードしているホリスティックビューティーの研究知見なども活かし、今まで明らかにされていなかった肌・身体・心の関係性を網羅的に解明。

 

複数の肌状態と体内指標をつなげ、肌を改善・予測・予防に導く独自の美のアルゴリズム構築により“肌に影響を与える要素”を洗い出したといいます。従来、見過ごされていたその要素をケアすることで、肌がこれまでにない良い刺激を受け、美しい肌へとつながることが期待できるそうです。

 

今後もより多くの人の多様なデータを集めるべく、外部研究機関、企業との取り組みを強め、アルゴリズムを充実、進化させていくと発表しました。

 

■第2部 美のアルゴリズムに基づいた3つの測定を体験!

 

2部では、資生堂独自の美のアルゴリズムに基づいた鼻骨格測定、歩容測定、肌・身体・心の複合測定(自律神経・血管・握力)の体験が提供されました。体験者は、測定後に結果を踏まえた肌のお手入れのアドバイスを受け、美肌へ導く栄養素を補うオリジナルドリンクをいただけました。

 

  • 歩容測定

むくみやくすみ、肌のゆらぎなどの悩みは、研究の結果「美しい歩容(※2)」と関係性があることがわかったそう。びっくり!

歩容測定では足元にセンサーを装着し歩く姿をタブレットで撮影。歩き方の特徴を測定し、美肌に導くための理想的な歩き方をアドバイスしてくれます。

 

2 歩容: 歩く姿勢のこと

 

  • 鼻骨格測定

資生堂は、鼻骨格と肌の状態や、肌の内部にある血管などの状態と関連があることを見出しています。鼻骨格測定では、鼻の形(鼻骨格)をアプリで読み取ることで、将来どのような肌の悩みを抱えやすいかを予測し、結果に応じたアドバイスしてくれます。鼻骨格測定は20242月事業へ活用することが発表されました。

 

  • 肌・身体・心の複合測定

資生堂は肌・身体・心の関係性を見出しており、肌を心身指標から複合的に評価することができるとのこと。今回は自律神経・血管・握力の測定から”資生堂独自の美のアルゴリズム”を使用することで、「肌」の状態を複合的に測定。

筋力や血流量、自律神経の乱れから導き出される肌のうるおい不足やくすみ、ハリのなさなどの肌の特徴や、計測から導き出される、運動不足・睡眠不足などの生活習慣のヒントをもらえます。

 

カンファレンス全体を通して、資生堂の長年の研究の積み重ねによる成果や最新の知見にワクワクが止まりませんでした。新たな化粧品開発や新しい測定も含めて、興味津々。

今後の展開がますます楽しみです。

 

 

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