Bunta & Seira

【駆け出しプレスの立ち話】Vol.18 『Get Out』監督最新作、イマ観たい! 新感覚ホラー『Us』でひんやりしませんか?

こんにちは、Bun&SeiraのBuntaです!
本格的な夏の到来で、通勤だけで滝のように汗をかく毎日。涼みたくなっちゃいますよね?
今回はそんな皆さんに涼んでいただける最新のおススメ映画をご紹介します!

これまで『SAW』シリーズを全制覇。最近は『Don’t Breath』や『It Follows』なんかを寝る前に一人で見ている大のサスペンス・ホラー好きの僕が久々に背筋の凍るような思いをしたのが、9月6日に公開予定のジョーダン・ピール監督最新作『Us アス』。

(C)Universal Pictures

まず、初めにこの映画を観る上で押さえておきたいのは、ジョーダン・ピール監督の人物像。元々コメディアン出身という、ホラーとは真逆の世界でキャリアを積んだ人物なんです!

彼の前作といえば米映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」で99%推薦という高評価で、日本でも話題になった『Get Out』。白人の彼女の家を訪れた黒人の彼に起こる恐怖体験を描いた、これまたゾクッとする映画でした。

(C)Universal Pictures

最新作『アス』は、裕福な白人の住む地区で育った黒人のピール監督が感じた、恵まれていることへの罪悪感をホラーとユーモアを用いて描かれた物語。舞台となる1986年に、あの“We are the world”を呼び掛けた慈善団体が呼び掛けた「ハンズ・アクロス・アメリカ」という実際のテレビコマーシャルが冒頭で流れるのですが、これがカルトっぽいというか、なんとも言えない気味の悪さを漂わせます。現に当時のアメリカは貧富の差が拡大し家を失う人が急増、社会問題となっていたそうで、こうした時代的背景も伏線として沢山盛り込まれている気がしました!

ストーリーはカリフォルニア州の海辺に面した都市、サンタクルーズで幼い時に“不思議な体験”をしたアデレード(ルピタ・ニョンゴ)が、夏休みを過ごすために夫や子供たちと幼少期に住んでいた家を訪れるところから始まります。友人たちとビーチに向かった一家。そこで息子のジェイソン(エヴァン・アレックス)が一瞬目を離した隙に迷子になったことをきっかけに、過去のトラウマがフラッシュバックしたアデレードは身に危険が迫っているとパニックなほどに妄想します。

(C)Universal Pictures

その晩、一家が寝支度をしていたところ、家の外に謎のオレンジのつなぎを着たそっくり家族というか“私たち(Us)”が現れ、気が気ではないアデレード。穏便に帰ってもらうよう説得していた夫のゲイヴ(ウィンストン・デューク)でしたが、反応はなく、その“私たち”は家の中へと静かに、しかしバイオレンスに押し入ります。

抵抗虚しく捕まってしまった一家は間一髪脱出に成功。助けを求め友人宅に駆け込むのですが、そこにいたのは友人ではなく……。と、ここからはネタバレしそうなので、続きは是非劇場で!

僕は途中から寒気が走ったので長袖着てくればよかったと後悔。。皆さん寒さ対策と、驚いてポップコーンをこぼさないように気を付けることをお勧めします(笑)。

最後にこの映画をお勧めしたい理由をご紹介!
まずは主人公アデレードを演じるルピタ・ニョンゴの演技力。『それでも夜は明ける』でアカデミー助演女優賞を受賞した彼女が演じる家族を愛する優しいママと、必死に生きようと這い上がる姿は同じ人とは思えないほど、生々しくて怖すぎます。

そしてもう一つは、この映画が皆さんのホラーの概念を覆す新感覚で楽しめるということ!すっごく緊迫したシーンなのに節々でクスッと笑える場面があって、怖いのに声出して笑っちゃいそうになるのは何故でしょう(笑)。

(C)Universal Pictures

とにかく怖いのは怖いんですが、グロテスクな要素も少なく、比較的ホラーが苦手な方でも程よく涼しさを感じられる作品だと思いましたよ! あとは伏線をよーく追ってみると、映画の深みや意図がより分かるので、是非細かなストーリーにも注目してください! 僕も公開されたらもう一度観に行ってみようと思ってます。

公開は9月6日(金)ですので、是非残暑にバテたら、ご家族、お友達、恋人と劇場に足を運んでみてください!

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