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「結婚したら俺の親と同居ね」と結婚式前日に言う彼。だが、私の正論をうけ黙り込んだ【短編小説】

「結婚したら俺の親と同居ね」と結婚式前日に言う彼。だが、私の正論をうけ黙り込んだ【短編小説】
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
幸せの絶頂から一転、信じられない後出し条件
いよいよ明日は、待ちに待った結婚式。
ホテルのラウンジで、彼と二人で最終的なスケジュールの確認をしていました。
ウェルカムボードの配置や、スピーチの順番。
幸せな未来を思い描き、私の胸は期待で膨らみきっていたのです。
しかし、和やかなムードは彼の一言で凍りつきました。
「あ、そういえばさ。結婚したら俺の親と同居したいんだ」
(……え? 今、なんて言った?)
あまりの衝撃に、頭が真っ白に。
私たちはすでに、二人で住むための新居となるマンションを契約済みです。
家具や家電も揃え、あとは引っ越すだけの状態になっているというのに。
「どういうこと?新居はどうするのよ。それに、同居なんてこれまで一言も……」
問い詰める私に対し、彼は悪びれる様子もなくヘラヘラと笑いました。
「マンションはキャンセルすればいいじゃん。俺、長男だしさ、親孝行したいんだよね。母さんも喜んでるし、よろしく頼むよ!」
信じられない。
こんな重大なことを、逃げられない前日になってから言い出すなんて。
痛快な正論と、大どんでん返しの結末
彼の身勝手な言い分に、私の頭の中で何かがブチッと音を立てて切れました。
「親孝行したいなら、あなた一人で実家に帰ってすれば?」
冷たく言い放つと、彼は「は?」と目を丸くします。
「自分の親への親孝行に、私を巻き込まないで。それに、契約済みのマンションの違約金は誰が払うの? 一生に関わる大切なことを、話し合いもせずに『後出しジャンケン』で押し付けるような人。到底、信用なんてできないわ」
私の怒涛の正論に、先ほどまでの余裕の表情は消え去り、彼はすっかり押し黙ってしまいました。
「……ごめん、明日、やっぱり無理です」
私はその場に婚約指輪をドンッと置き、ラウンジを後にしました。
その後、式は当然キャンセル。
彼と彼の両親からは鬼のような着信がありましたが、すべて弁護士を通して対応。
多額のキャンセル料や新居の違約金は、きっちり彼側に負担してもらいました。
「結婚する前に本性がわかって、本当に良かった」
今では、身勝手な男から解放された清々しさを胸に、穏やかなシングルライフを心から楽しんでいます。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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